Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

いわぶち動物病院

コリー種に対するイベルメクチン。危険と思われている方がいますが、フィラリア治療においては安全なことが証明されています。

2019.06.16 15:46

フィラリア予防薬の中にはイベルメクチン、というお薬が入っているものが主流になっています。

これをコリーやシェルティに与えると、副作用で死んでしまうこともある、などとネットに書いてあることもあります。

これは完全にデマです。

確かに、コリーやシェルティの極少数にイベルメクチンを分解できない、先天的な異常を持つ子がいるのは確かですが、その異常を持つ子をイベルメクチンで害を与えるには、一度に大量のフィラリア予防薬が必要になります。

フィラリアの予防薬には副作用を起こすほどのイベルメクチンが入っていないのです。

これらの特徴を持つコリーやシェルティで困るのは、抗ガン剤などを投与する時になります。

イベルメクチンは副作用を出さない量でフィラリアを退治できますが、抗ガン剤は通常の子でも副作用が出るか出ないか、くらいの量を使用するため問題になってきます。

コリー種でモキシデクチンという予防薬しか使えないと思っている方、イベルメクチンは副作用が出ると思っている獣医もいますので、それは違うということを知っていただきたいと思います。