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アメリカでおすすめの歯磨き粉

2019.06.16 16:00

こんにちは。

アメリカに行くまでに済ませておくことの1つに歯科治療があります。

まずは歯科治療に日本よりお金がかかること、病院で英語がちゃんと通じるかなどといった心配もついてきます。

またアメリカでは白くて綺麗な歯並びがステータスの1つになっているといった文化もあるそうです。確かに歯が綺麗な人も多い気がします。

特に夫は虫歯になりやすいらしく、私たちは歯のチェック、治療、クリーニングを終えてから渡米しました。

ところが、夫は渡米2ヶ月ぐらいで歯が痛みだし、歯科にかかることになりました。

アメリカでの歯科治療に関してはまた別に書くことにします。


虫歯が怖いので、日本に居る時よりも歯磨きを丁寧にするようになりました。

今回は歯のホームクリーニングについて書こうと思います。


  1. アメリカで使っている歯ブラシ
  2. アメリカでの歯磨き粉の選び方
  3. アメリカでおすすめの歯磨き粉
  4. 日本で使っていた歯磨き粉

歯ブラシ

アメリカで買うとヘッドが大きい可能性があるので、日本から持って行きました。


電動歯ブラシ

ブラウンの電動歯ブラシを愛用しています。

アメリカでも本体、替えブラシ共に買えます。

歯間ブラシ

電動歯ブラシだと少し歯間のお掃除が弱い気がします。

この歯間ブラシはお気に入りで日本から持って行きました。

アメリカではなかなか見かけません。

フロス

フロスはアメリカでもたくさん売られています。

ほとんどは日本から持って行ったものですね。使い慣れた歯ブラシがやはり良いです。



歯磨きに積極的なアメリカですので、オーラルケア製品にはとても種類がたくさんあります。

そこで、歯磨き粉を選ぶ際には注目すべき点を3点に絞り、

に関して検討することにしました。


フッ素は、溶け出したカルシウムイオンやリン酸イオンを歯に戻す「再石灰化」を促進して歯を修復し、酸に強い丈夫な歯に作り上げてくれるそうです。


さらに、ムシ菌の活動を抑えて酸を作りにくくし、「脱灰」を抑制する効果もあるそうです。


欧米では、フッ素濃度が1000ppm〜1500ppmくらいの濃度が通常で、国際基準は1500ppmまでとされています。

日本では以前は1000ppm前後の製品が多かったのですが、2017年3月に厚生労働省により歯磨き粉に含まれるフッ素濃度が国際基準に近い1450ppmまで引きあげられたそうです。

また記載方法ですが、日本ではフッ素の量はppmで表記されていますが、アメリカではで表記されています。

アメリカにおいて、フッ化ナトリウム(Sodium fluoride) 2.4%と記載されている場合には、フッ素ナトリウムは化合物なので、フッ素濃度としては1100ppm程度となるそうです。


もう一つ注意が必要であることは、6歳以下の子供には高フッ素の歯磨き粉は使用しないべきということです。

アメリカでは、歯科医師会(ADA)とアメリカ政府食品医薬品局(FDA)の両者によりプラークの蓄積と歯肉炎を予防し、減少させる目的で処方することが承認されている唯一の成分とされています。

つまり、バイオフィルム(いわゆる歯垢)の付着を抑制する効果があり、日本のオーラルケア製品でもこの成分を含むものがあります。

ただし日本では日本で使用可能な濃度は0.05%未満までとされていて、アメリカでは0.12〜0.15%など海外ではもう少し高い濃度で販売されています。

というのも、海外で発表された文献では、グルコン酸クロルヘキシジンの効果が確認されているのは0.1%以上の時とだというのです。

厳密には、日本での希釈された濃度での効果が本当にあるかどうかのエビデンスはないのですが、個人的には多少なりとも効果があるのではと思っています。

良い事づくめに見えるクロルヘキシジンですが、注意したいことは使い続けていると歯に着色が起こるということです。

このため、時々はホワイトニング効果のある歯磨き粉を併用する方が無難かなと思います。


アメリカでこの成分を含む歯磨き粉を探しているのですが、処方箋が必要な洗口液しかまだまだ発見できていません。日本より濃度が高いことが関係あるのかもしれません。

アメリカでは、研磨剤のことを、Abrasive とか Polishing Agent とか呼ぶそうです。


研磨剤を使用するメリット

研磨剤を使用するデメリット


研磨剤は虫歯を予防するというより、ステインを落とすためのものと考える方が良いみたいです。

そして、電動歯ブラシを使用する際には研磨剤は不要と考えられ、研磨剤で毎日磨いているとエナメル質が傷ついて知覚過敏になったりもあるそうです。

私は電動歯ブラシも併用しますので、低研磨(Low Avrasive)の歯磨き粉を選ぶ必要がありました。歯磨き粉のパッケージにはわざわざ書いていない場合が多いですので、自分で調べる必要があります。

その時に便利なのが、研磨剤の量を数値化した Relative Dentin Abrasivity (RDA) = 研磨力という指標です。

RDA値が大体70以下の物が低研磨と呼ばれ、100を超えると高い数値としてみなされます。国際的にはRDA250が上限のようです。

ホワイトニングを謳っている歯磨き粉は概してRDAが高い場合が多いですので調べる必要があります。

少し古いですが、主な歯磨き粉銘柄のRDA値です 👉 主な歯磨き粉銘柄のRDA値

この3点を踏まえて、

という戦略で臨むことにしました。


低研磨の歯磨き粉

Arm & Hammer Advance White

こちらは低い研磨度でホワイトニング効果もあるというものです。

フッ素濃度: Sodium Fluoride 0.24% = 1100ppm

RDA値: 70

このメーカーはそもそもオーラルケアのメーカーではなく食用の重曹(Baking Soda)のメーカーだそうです。

なぜ重曹なのかというと、

口腔内で悪玉菌が繁殖し虫歯が悪くなる環境としては、口腔内が酸性である必要があるそうなのです。さらに酸性度の指標であるpHは5.5以下になると歯の表面が溶け始めることもあるなのです。

重曹はこの口腔内の酸性度を緩和し、アルカリ性に傾ける効果があります。なので口腔内で細菌が繁殖しにくく、虫歯になりにくい効果があります。

また何となくですが、重曹で歯を磨くと、歯がツルツルする気がします。あくまで個人的な感想です。

ちなみに日本でも売られていますが高いですね…アメリカではこの3分の1ぐらいのお値段です。


Colgate Optic White Express White

日本でも有名な Colgate シリーズです。

何と言っても『3日で歯が白くなる』という謳い文句にはついつい惹かれしまいます。

フッ素濃度: Sodium monofluorophosphate 0.76% = 1000ppm

RDA値: 48

Arm & Hammer Advance White と比べると少しフッ素は少なめですが、研磨度が低くなっています。

人気なだけあって日本で買うとかなり高いですね。


この2つの歯磨き粉がなぜ研磨度が低いのにホワイトニング効果があるのか不思議なのですが、Hydrogen peroxide という物質がこの役割を担っています。


Hydrogen peroxide

日本語ではホワイトニングと言っていますが、実はホワイトニング(whitening)とブリーチング(bleaching)の2つが存在します。

ホワイトニングは歯の汚れを取って自然な白さを出すことで、研磨剤や清掃剤がこの役目を果たします。

一方、ブリーチングは過酸化水素(hydrogen peroxide)や過酸化パルバミド(carbamide peroxide)を使って実際の歯よりも歯を白く見せることを意味します。

歯の表面を物理的には傷めませんが、過酸化水素(hydrogen peroxide)で知覚過敏になることもあるみたいです。使いすぎには注意したいと思います。


高研磨の歯磨き粉

Tom's of Maine Natural Simply White

こちらのオーラルケアメーカーは、合成防腐剤や合成香味料、動物性原料などは一切使用しないという自然志向のメーカーです。

フッ素濃度: Sodium Fluoride 0.24% = 1100ppm

RDA値: 170

高研磨の歯磨きはたくさんあるので選択肢は多いのですが、Tom's of Maine シリーズはドラッグストアやスーパーなどで簡単に買え、自然の成分のみで作られているそうなので良いかなと思います。

ちなみに日本でも違うシリーズのものは売られているようです。



それでは最後に、日本で使用していたオーラルケア製品をご紹介します。

日本では、

歯磨き粉: コンクールジェルコートF、ライオンブリリアントモア

マウスウォッシュ: コンクールFマウスウォッシュ

を併用していました。


コンクールジェルコートF

フッ素濃度: 950ppm

塩酸クロルヘキシジン含有

発泡剤、研磨剤、着色料無配合


ジェル状なので泡立ちにくく電動歯ブラシで使用し易く、また歯間部などの狭い場所まで満遍なく行き渡ります。

殺菌作用である塩酸クロルヘキシジンも含まれています。

日本製なので先述のRDA値は残念ながら不明なのですが、研磨剤無配合なのでそこまで高くないのかなと思っています。

やや薄い濃度ながら、殺菌力のあるグルコン酸クロルヘキシジンが含まれているので、結局低研磨の歯磨き粉はこちらを主体にしようかなと思っています。


コンクールFマウスウォッシュ

グルコン酸クロルヘキシジン含有

先述しましたが、日本の製品のグルコン酸クロルヘキシジンは濃度が薄いので、そこまで薄めず使用した方が良いかもしれません。

こちらも日本からたくさん持って行って、アメリカでも使い続けようかなと思っています。



余談ですが、

日本で販売されている フッ素最大限量1450ppm を含有する歯磨き粉

です。

結構たくさんありますね。日本に帰った時にはこの歯磨き粉も試してみたいなと思いました。


長くなりましたが、アメリカでの歯磨き事情でした。

それではまた。