DAY3
この日は、ここで朝から晩まで行動できる最初で最後の日!
朝食のあと水浴びをして、サポートをしてくれる現地のSさんと落ち合って出発。
まずは、アジア学院フィリピン農園(Mother Consuelo Asian Rural Institute)へ。
ここは、わたしが良くお世話になっている栃木県にあるアジア学院を卒業したシスターが、帰国後に建てた施設。有機農業を広めるために、苗を売ったり、有機野菜を売ったり、小学校で有機農法を教えている。
施設の中はこんな感じ。
でもインタビューしていくと、ここから有機農業が実際は広まっていないのが分かってきた。有機農業がいいのは分かっていても、なかなか資金や収入を考えると切り替えられないでいる農家が多いみたい。または、小学校で有機農法を学んでも、その両親が化学肥料・農薬を使っていたりする。結局、ここMC-ARIに学びにくるのは海外から来た人。同支社大学のゼミが毎年来ているみたい。本当なら、地元の人に学んでほしいのにね。うーん。シスターの苦労が伺えた。
そこから、Sさんの旦那さんの田んぼへ。
ネグロスは基本的に大土地所有制が色濃く残っていて、ほとんどの人が農業労働者。農家ではない。他人の土地で働く労働者。この辺りは、週雇いだったりするから小作人にとっては不安定。複数の農場をはしごして働く。
でも、Sさんの旦那さんの大地主は既に亡くなっていて、土地がその旦那さんにも分配された。とても小さな土地だけど、そこで旦那さんは有機米を栽培している。この辺りは乾いた土地だからみんなサトウキビなんだけど、偶然近くの川から水を引けたから、ここでもお米ができる。本当にラッキーな人。
ちょっと分かりにくいけど、田んぼと、空いた土地で野菜も栽培している。
有機で、かつ周りの土地はあまり他の人が使っていないみたいで、環境がとても多様的。田んぼの水路に自然の小魚がたくさん泳いでいたの。もし、彼が有機農家でなかったら水路に魚なんて居ないだろうね。ほんと理想の環境!!!まあこれでも土地が小さいから1年間一家族が食べていくには無理があるので、Sさんがパートをして収入を得ている。
そこから、今度はその集落の農協へ。
ここは、日本の機関とも共同で女性支援みたいのをしているみたいだけど、基本的にはこの農協のメンバーに農具の貸し出しや年間6000ペソの手当を配ったり、みんなで共同農場で働いたりしている。
そのメンバーになれるのは、この農協の運営をする一人になれる人。だから大地主の下で朝から晩まで働く労働者はそんな時間無いからメンバーになんてなれない。結局、ラッキーで小さいながらも自分の土地を持っている人か、大地主しかメンバーになれない。ほんとうに支援を必要としている人には手を差し伸べられるシステムは無い。でもそれが彼らにとって当たり前。
このとき、農協メンバーの二人にインタビューできました。1人は、自分の土地を持っていて10人の労働者を雇っている。数年前まで化学肥料・農薬を使っていたけど土が痩せてしまったから今は有機栽培にしたらしい。やっぱり化学肥料・農薬は長期的に見たら良くないのね!!!2人目は、逆。最近農薬を使い始めた人。今のところまだ経済的な変化は得られていないそう。
そのあとは、その農協のサトウキビ畑でサトウキビのカットを体験させてもらった。
サトウキビの売値ってほんとに安いんです。収穫は家族総出でやらないと間に合わなくて、その間は子供も学校行かないで手伝います。あんなに暑い中、毎日この作業をしているなんて信じられない。それでも収入が足りなくて、何かしら副業をしなければならなくて、それなのに農家支援機関はほんとうに支援を必要としている人には優しくないのが現実。
あちらこちらに、構造的な暴力が蔓延しているのが分かりました。でも、彼らにとってはそれが当たり前で、それを暴力だとも思っていない。こんなことが起きているなんて誰も知らないで、フィリピンのサトウキビでできた製品を買う人たちがいる。
この日は頭がパンクしそうだった~~けど2日後に迫ったプレゼンのためにまとめ始めました。