どもりの話
朝の通勤車で聴くAMラジオ(NBC長崎放送)
たまたま武田鉄矢が『吃音(どもり)』について話してたので、1年くらい前に書いた僕のブログ記事をリンクしておきます
『どもっちゃう人へ』
センシティブな話題を公共の電波で取り扱ってもらって、とても有り難いんだけど
やはり『どもらない人』にはこの辛さは分からないんだなって感じでした
番組の中で武田鉄矢氏は『大人になると治る人も多い』って言ってたけど、それは違う
成長するにつれて、ごまかし方を体得していくというのが正しい
大人になってから一度だけ、どもる事で仕事上どんなに苦労しているかを親に話した事がある
親の答えは『それで殺される訳でも無いんだから大した事じゃ無い』と・・・
多分気にするなって言いたいんだろうけど
(あぁやっぱり親にも分かってはもらえない)と2度と親に相談はしないと決めた
実際にどもりを苦に自殺する人も多い
それほどまでに切ないものなんだということを最も近い肉親でさえ理解していないのが現実
無邪気な子供の頃とは違い、大人になってからのどもりは自分自身へのダメージが大きい
その結果、仕事が続かなかったり、重症になると言葉が全く出なくなったり、引きこもったり・・・
当事者じゃないとこの辛さは理解できないと思う
医者もカウンセラーも治してはくれない
結局自分自身で結論を出すしかない(障害ってそういうもんだよね)
人前で話せないなら人前に出なくてよい仕事を
電話に出れないなら電話に出なくてよい仕事を
自分が少しでも楽に生きることができる仕事を選べばいい
僕の場合
「どもり」
「円形脱毛(多発性)によるスキンヘッド」
「クローン病」
という全て現代医学でも原因不明の障害に悩まされ続けている
これらの障害によって、自衛隊を辞め、整備士を辞め、現在は自営業者になった
少しでもストレスを減らし楽に生きていくための自衛の過程のような気がする
最後に
番組で聴いた中に、あの「マリリンモンロー」もどもる人だったらしい
あの吐息交じりの色っぽい話し方も、セリフをどもらないように話すためだったという
みんなそれぞれ自分なりの解決策を導き出して一生懸命生きている
障害は決して恥ずかしいことではない
でもその障害があるために、まだまだ社会的制約が多いというのも事実であり
バリアフリーの世の中にはまだまだ程遠いと改めて思った番組でした
武田さんありがとう