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台湾いとしこいし

やっぱり耐えられない、冬の冷房。

2016.03.21 03:40

台湾を愛している私だが、どうしても耐えられないこともある。


冬の冷房だ。


3月の末ともなると春の陽気も漂って暖かい日もあるのだが、それでも雨が降ったり天気が悪いと、台北では15度くらいに下がることも珍しくない。冬ならば、普通に10度くらいに下がることもある。

それなのに、台湾人は冷房をつける。電車やバスなどの公共交通機関は冬でもギンギンに冷房がかかり、乗客はコートにマフラーを着込んで寒さに震えている。学校では、学生も教師も朝登校してきて教室に入ると必ず冷房のスイッチを入れる。

ある冬の日に確認すると、教室の冷房設定が20度に設定されていた。外は15度、体感温度は10度前後。こっそりエアコンを消しても、次に入ってきた生徒が「やだ、なんでエアコンつけないの!」とまた冷房スイッチオン。つけた生徒はコートを着込んだまま授業を受ける。

私から見たら、本当におかしい。初めて冬の台湾に観光に来たときもおかしいと思ったし、いまでもおかしいと思っている。


毎回、台湾人に、なんで寒いのに冷房を入れるのかと聞くと、

「困為空気很悶! (だって空気がよどんでるじゃん!)」

という返事が返ってくる。台湾人(いやたぶん感覚的には中華系の人??)は、常に空気が動いていないと気持ち悪いと感じるようだ。

空気を流動させたいだけなら扇風機か送風機能じゃだめなの?と思うのだが、それをいうと、だいたい、「空気がきれいにならないでしょ!」とかいわれてしまう。どうやら、彼らにとって、エアコンは湿気を取って空気をよくする(なるのか?)「空気清浄機」と同じような扱いのようだ。

学校の研究室でも、一人でいるときはエアコン止めて、少し窓を開けてパソコンに向かうのだが、同級生や先輩がやってくると、「阿~~好悶~~」と、冷房のスイッチを入れられてしまう。


今日だってそうだ。

二十度近くに気温は上がってきているが、雨も降っておらず、エアコンをつける必要はない天気なのに、先輩によってエアコンがつけられ、「扇風機じゃだめですか?」と聞いてみるも笑顔で「だって、扇風機じゃ空気がよくならないでしょ」といわれ、そのまま作業しているのだが、足も指先も冷えてかじかんで来て、本当につらい。

もう春だが、パソコンが打てる手袋の購入を検討したほうがいいかもしれない…とほほ。涙