ピアニスト たっくやまだ/TAK-YAMADA

"初見に強くなる"コツ。

2005.10.07 14:32

昨日は時差調整(?)の為、お休みしました。
午前1時過ぎには寝てたのでね。

朝起きてすぐにでもDiaryを書こうと思っていたけど、
10時起床で家事やら雑事をこなしていると、
あっという間に午後のレッスン。


─という訳でー!(by 桂ざこば師匠)、
午前中に執筆…ってのはまぁ徐々にやるとして、
日付を越えない夜10時から書き始めました。


今日は10/5の「"もう一回"のコツ」の続き‥みたいな感じで
Lesson Diaryを書いてみますね。

「"もう一回"のコツ」では練習する際の注意点を書いた訳ですが、
曲の練習の前段階→初見の能力を上げるにはどうすれば良いのでしょう?

昨日の木曜レッスンで「1分間初見」をしているときに
思いついたテーマなんですけど。


木曜の生徒さんは音感が良く、
しかもしっかりとしたテクニックを持っているので、
耳で聴く&練習をすればスラスラ曲を弾けるレベルにあります。

しかし、ひとつ弱点をあげるならば、初見がイマイチ。

多分幼少の頃から「耳」中心で教えてきた僕のせいでしょうけど、
レッスンで月光を弾いてる人とは思えないくらい、
持っているテクニックと初見能力の差が大きいんです。





昨日レッスンで見ていて思ったのは、
初見が苦手な生徒さんというのは、
「初見」と「練習」の区別が無いんじゃないかと。

2小節単位で「ちょっとずつ練習」→「仕上げ」には慣れていても、
初見で弾くとなると、どうやって良いかが分からないんだな。


初見で弾くというのは、いきなり完成品を提示するようなもの。

目で見て、楽器には触らず、頭の中で楽曲を組み立てる作業。
─これが初見演奏。


練習して弾くのと明らかに違う点は、
「頭の中で楽曲を組み立てる」ことに尽きます。

楽器を使って音程やフレーズを確めたりせず、
メロディの動き・左手の伴奏パターンを理解して、
たった一度の演奏で完成品を作り出す。─これが初見演奏。

本当の意味での初見演奏を実現するためには、
演奏能力は勿論、音楽的資質が重要ですね。


演奏する為のテクニックは、
ハノンでも弾いていれば誰でも上達します。
練習量の多さでいくらでもカバー出来ますよ。

でも初見は、たくさん弾けば上達するものではありません。
弾く事プラス「頭の中で楽曲を組み立てる」訓練をたくさんやらないとね!


とりあえず初見の苦手な人は、
練習する時にいきなり弾かず、8小節くらいのメロディを
頭の中だけで歌ってみましょう。

正確な音程で。正確なリズムで。
何調かもしっかり考えながら。

※ちなみに周波数は440Hzでも442Hzでもイイですよ。
(僕はどちらでも大丈夫。アジャスト出来るので)


1分位の時間で曲のイメージを作り、
実際に弾いたフレーズとの"ズレ"を把握します。
どれくらい5線譜を読み違いしているのかをね。

・音程の読みが間違っているのか。
・リズムが分からないのか。

原因をハッキリさせるのが上達の近道です。

耳コピーもそうだけど、
初見能力を伸ばせば、音楽をより楽しめますよ。



 ~明日の予告~

懸賞サイトで応募しておいた
「10.9新日・東京ドーム」のチケットが当たったので、
土曜のDiaryは現地からの速報をお送りする予定です。

さすがに500組・1000名様プレゼントなら、当たって当然かな?
チケット売れてないのかも…。大丈夫か、新日!