日本に帰って思うこと Differences between Japan and the UK
こんばんは!
イギリスから戻ってきました!
うだるような暑さか、ジメジメした雨を想像していましたが、気温のわりに風が涼しく、この季節にしては快適な気候で驚いています。
トットネスは私の帰国前日あたりから天気が回復し、この季節らしい気温に戻ってきました。
天気のせいで出来なかったこともたくさんありますが、また次に、という事で、今回のトットネスへの旅は終了です。

さて、今回もトットネスの、というかイギリスのお話を少ししたいと思います。
私が、イギリスにあって日本にないもの/ことの中で、これは取り入れるべきだと思ったことの内の3つについてです。
1つ目が買い物をする時、ものを頼む時の言葉、2つ目がチャリティーショップ、3つ目がリユースの考えです。
まず1つ目の買い物をする時の言葉。
イギリスではとにかく”Thank you” を1回の買い物で何回も言います。
お金を渡す時、お釣りをもらう時、レシートや袋をもらうならその都度、そして立ち去る時。
ニュアンスや言い方は毎回違うし、それ以外の言葉を使うこともありますが、とにかく”Thank you.” 同じ意味の “Cheers!” と言う言葉をたくさん使います。
同時にもう一つたくさん使う言葉に “Please” があります。
子供が大人にものを頼む時、お店で何かを注文する時、とにかく “Please” です。
この2つの事が何かを表すのか、と言う言語学的な民俗学的な事は知りませんが、私は敬意の払い方の違いではないかと思うのです。
日本ではよく「お客様は神様」などと言いますが、たとえ冗談だとしても、この表現は少なからず的を得ていると思います。
イギリスでもお店側はお客に対して敬意を払います。しかし同時に、お客の側もお店に対して同様の敬意を払います。
それが最初に言った “Thank you” の嵐と “Please” に現れているのではないかと思うのです。
こんな風に日常生活の中の色々な場面で、感謝や敬意を払うには、日本語で直訳の「ありがとう」「どうか/どうぞ/お願いします」は、少し硬い言葉です。
英語の “Thank you” や “Please” のように簡単にちょっと付け足せて、少しだけど人に感謝を表せるような言葉があってもいいのになぁと、思います。
2つ目はチャリティーショップ。これはもう本当に、日本にも是非入ってきてもらいたい文化の一つです。
チャリティーショップとは、簡単に言えば中古品、英語で “Second hand” のものを扱うお店です。
日本の中古屋と何が違うかと言うと、売っているものはほぼ全て寄付によるものだと言う事。
そして売上から人件費などの諸々の維持費を抜いた金額が、特定のチャリティーに使われると言う事。買う側も寄付する側も、そのチャリティーを選べると言う事。
イギリス人は古いものほど大事にすると言いますが、これは本当だと思います。
特にトットネスのチャリティーショップには、時々こんな物が!と思うような掘り出し物が眠っている事があります。
このチャリティーショップの良いところは、入らないものを簡単に寄付できると言うことと、買い物が寄付になると言うこと。
私は以前、入らなくなった服を捨てるのがもったいなく、売るか寄付するかしようと考えた事があります。
結局、ノーブランドのものは売れない、寄付するにはお金(送料など)がかかる、と言う事で、雑巾にしたりして捨ててしまいました。
イギリスだったらそのままチャリティーショップへ持って行ったと思います。
3つ目は、2つ目にも繋がるのですが、リユースの考え方です。
私は最近、リサイクルされると思われているペットボトルなどのプラスチックゴミの多くが、よその国でそのままゴミとして捨てられている、というニュースを聞いて衝撃を受けました。
リサイクルやリユースを考えた時、もっと日常的にみんなが出来るような事があるのではないかと思います。
例えば、トットネスでは卵のほぼ全てが土に還る紙のトレイで売られています。
再利用されることもあるし、そのままコンポストに入れられることもあります。
イギリスはガーデニングの国と言って過言でないほど、ガーデニングが盛んな国です。
お庭では草花だけでなく野菜など食べられるものを植えているうちが多く、コンポストを持っている人がたくさんいます。
他にも、多少壊れたものでも大事に使う文化だとか、ラップやアルミホイルが剥き身で売られていたりとか、マーケットなどでの食べ物の簡易包装など。
ちょっとした事が少しずつエコになっているというイギリスの暮らしが、私にはとても良いものに思えました。
と言うわけで、今回は日本に取り入れてもらいたいイギリスの良いところのお話でした!
今日中に更新できて良かったです!
では〜。