世紀末リーダー伝 たけし!
第12回目のこだわりの《表情》は、
漫画、世紀末リーダー伝たけし!の《表情》というか《顔》です。
作者は島袋光年先生、トリコを描いていた先生ですね。
世紀末リーダー伝たけし!はトリコを描く前にジャンプで連載していた作品です。
すごい簡単に言うと、
小学1年生の主人公たけしがリーダーとして
みんなを支え、支えられ成長していくギャグ漫画です笑
主人公たけしがこちら。
島袋光年、『世紀末リーダー伝たけし!』、集英社、97年12/29初版、1巻39ページ、引用
どう見ても小1じゃないですよね笑
このヒゲ面に胸毛に筋肉。笑
でもこの男らしさがリーダーなんです!笑
こんなトリッキーな顔が表紙大きく載ってたらつい手に取ってしまいますよね笑
そして面白いのはこの顔だけではなく、このキャラができた経緯なんです!!
たけしはまず最初に顔だけ出来たそうで。
この顔が思い付く時点ですげえなって感じですけど笑
そして普通はその顔に合った体格を考えてしまうものですが、
それではつまらないと思った島袋先生は、『ギャップ』を作ったんです!
この顔には似合わない小学生という設定を!
その『ギャップ』によってたけしに愛嬌やギャグっぽさが生まれ、
主人公として魅力的なキャラになっているんです!!
『ギャップ』ってデザインでも重要な要素ですよね。
例えば、最先端な技術を宣伝したい時に
未来を描くより、江戸時代などの過去にその技術を描いた方が
より最先端なことが伝わったりすると思うんです!
これって『ギャップ』のおかげで最先端という要素を強調出来てるからですよね。
こういうギャップや逆転の発想を常に意識するって
すごい大切だと思いませんか!?
デザイナー、クリエイターって本当に考えることたくさんで
こういうことに慣れて感覚で出来るようになったらどんだけ楽しいんだよって
ワクワクしますよね!