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カーネギー・メソッド・センター

コンフォートゾーン:変化・成長の鍵

2019.06.19 12:00

人は、本を読んだだけでは変化・成長をしにくい!なぜだろう⁉︎


世の中には沢山の本が売られている。そして、名著も多い。何度読んでも面白いと思ったり、読むたびごとに前と違うところで感動したり気付きがあったりする。そんな体験を多くの方もしていることだろう。


本を読むと知識が増える。自分の知らないことや深掘りした情報を教えてくれるので、とても有益である。知識を得るための読書には何の問題もない。

ではなぜ、本を読んだだけでは変化・成長できないのだろうか? 


一概に決め付けることは出来ないが、一つの考え方として、コンフォートゾーンが関係していると思われる。

コンフォートゾーン…そう、自分にとって居心地の良い領域である。

長い間生きてきて、自分の枠や型が出来上がってくる。その中であれば、安心してコミュニケーションもとれるし、仕事もこなせるようになる。失敗もなくなってくる。それは安定したある意味理想的な状態である。

人は皆それぞれ固有な特徴があり、自分の個性が発揮できている良い状態と言える。その状態は、マイペースとも言い換えることが出来る。


しかし、変化・成長していく事を考えると、その安定したマイペースの状況下では、中々人は変わる事が出来ない。

その安定した状態は、危険を侵さなくても済んでしまうからだ。

自分のやり方は…

自分のペースは…

自分なりに頑張ってみると…

私ってこういうタイプ…

など、

言い方は様々だが、

人は自分の人格を自分自身で定義している。

コンフォートゾーンを決めているとも言える。


本を読んだ時に、その自分で決めている定義やコンフォートゾーンによって必要なものを判断する事になる。

嫌な事は避ける事が出来るし、気付いても面倒なことはいつでも後回しにする事が出来るのだ。

そして、自分にとって居心地の良いことは直ぐに行動に起こせる。ただ、コンフォートゾーンの中のことなので、自分も周りも変化を感じるまでには至らない。良い本を読んだと言う感想だけが残り、1年後には本の内容さえもほとんど覚えていない状態になる。


自分一人で本を何百冊読んでも、コンフォートゾーンの中にいる限り、そこにはチャレンジがない。使わずに忘れてしまう知識を一時的に増やしているにすぎない。


人格面に影響をもたらす変化や成長には、気の進まない事や自分の未経験な分野をやり、そして達成するなどのチャレンジが含まれている。

似ているようだが、講演や講義ではなくトレーニングが有効なのは、自分が一人ではやらないような苦手な部分を良い加減で背中を押してくれるからだ。一人であまりチャレンジングに動けない方は、コンフォートゾーンを適度にプッシュしてくれるトレーニングを上手く活用すると良いと思う。


何より、成長するにあたり大事なことはコンフォートゾーンの外側にあることを忘れてはならない。自分の感情がちょっと抵抗する様な時こそ成長の鍵があるのだ!


そう、コンフォートゾーンを拡げるチャレンジを行うと、そこには人との感情のやり取りが生まれる。知識だけでは済まない、感情面のトレーニングになり、感性や人格が磨かれるのだ。

つまりは、本を読んだり、何かを学んだ時に、コンフォートゾーンを拡げる意識を持ち、自らが行動を起こすことが大切になる。


そうすれば、

きっと周りに良い影響を与え、感性の部分で変化や成長を感じることが出来るだろう!!