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物質主義者はお気の毒

2020.01.14 21:00

物質的なものをどんなことよりも優先させる人を「物質主義者」といいます。

現世の視点から考察すると、たくさんの物質を手に入れたほうが、有利で得で人によっては幸福者となるでしょう。


しかし霊的視点で見ると物質主義者はお気の毒…。なぜなら、物質主義は魂成長の弊害となるからです。

高級霊・シルバーバーチは次のようにいいます。

『物質的なものは儚いものであって、人生をかけて追及すべきものではない。物質的なものは、どこまでも地上人生上の手段にすぎない』


物質はいずれ塵となり消滅します。高価な物質を取得しても、死後の世界へは持ち運びできません。多くの物を得たからといって、称賛されるわけでも、魂が浄化向上するわけでもないのです。

物質の虜になって充足感を感じ、精神的な悦楽に浸れない物質教の信者さんは本当にお気の毒。目先の幸福は幸福に見せかけた不幸。清福は物質では味わえないのです。


物質に惑わされると、自分を見失い、底辺の人間になる可能性だってあるのです。

→詐欺や強盗など、お金(物質)欲しさに法を破り犯罪に手を染める。

→死後、物への未練・執着からいつまで経っても成仏できない。

等々、生きていても死んでいても物質に魅せられると、正しい道から逸れてしまい、負け組の仲間入りとなってしまいます。


また、物質ではありませんが、地位や肩書きにいつまでもすがっていると、これもまた魂成長にストップをかけます。

ある霊界通信で死んだ政治家があの世でも尚、演説をしてはマニフェストを主張し、同類の仲間たちを集め政治ごっこをしているというのです。やるべき修行をせずに、いつまでも過去にくっついているのです。


生前多くの人たちから崇められトップに上り詰めると、その快感から抜け出せなくなり、死しても肩書きに依存して、一向に本来やるべき修業に取り組めなくなってしまいます。

聖書の言葉を用いるなら、「先の者が後になり、後の者が先になる」状態。

この世で先に前進して大成したために、あの世では後の者になってしまい、いつまでも成長できないのです。


物質も地位も名誉も肩書きも人間関係も、ほどほどにするのが一番ベスト。

物質主義から精神主義へ。いつの世も物質主義的価値観からの卒業は求められることです。