自身の周囲の状況
「私は障がい者雇用枠の単純作業からキャリアアップしたい人のために、障がいがあってもご自身の得意を活かして自分のキャリアを歩みたい人をサポートしています。」と自己紹介で伝えることがありますが、しばしば、「そんな人いるんですか? 障がい者の方って皆障がい者雇用枠の難しくない仕事を希望していると思うのですが。」と言われることがあります。
それも事実でしょう。なぜなら、自分の周りに集まってくる人は、それぞれ違うからです。
「無理をせず障がい者雇用枠で働きたい」という方が周囲に集まれば、障がいのある方は、あまり無理をしたくないんだ、と思うのは無理ありませんし、そのような方が実際にもいるからです。
ただ、私の周りには「障がい者雇用の単純作業を何年も続けていかなくてはいけないのかと思うと不安」「健常者はどんどん仕事のレベルが変わるのに、こちらは何年続けても変わらなくて、今の仕事が物足りない」という人がたまたま集まってきます。
客観的に視野を広く持てればそれに越したことはないのですが、人は普通、自分の周りの世界を正解だと思い込んでしまいます。だから人によって考え方も違ってくるのです。
私は違う世界が見えている他の人の環境の状況を聞くのも楽しいので、悪くはないと思います。
むしろ、そのような方がいるからこそ、私の周りに集まる人の悩みを聞き、何を改善すれば良いのか考えることに時間を使うことができると思っています。
どちらの世界も存在する世界です。
私から見る障がい者の希望が叶えられるように企業も考え方を変えた方がいい、という考え方も間違っていないですし、他の方が見る障がいがあるので無理のない働き方をしたい人のために企業は無理のない仕事をさせた方がいい、どちらも存在している事実です。
一般社会の人は私や他の人が発信することに対し、その人が見ている世界を信じればいいだけのことです。信じないのも方法の一つではあります。
私は障がいがあっても自分の力を発揮して今以上に成長したい人のための相談を行っています。