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TURTLE MARKETING ACADEMY

82.ライフスタイルの変化

2019.06.22 21:31

1980年代ごろまで、市場は「マス(大量、大規模)」を冠に付けた時代だったといえます。大量生産、大量流通、大量消費、多店舗化、大企業、大量広告、大きい家屋、徳用サイズ、大盛り弁当、大型自動車等など、全てに「大」が付されたモノが売れていました。しかしバブルがはじけるに伴い消費者行動に大きな変化が生じてきました。それまでは飢餓時代で消費者はモノに飢えていました。飢えていたからこそ大量消費にニーズとウォンツがありました。そしてモノ溢れの時代を通して、供給が需要を上回りはじめると、その反動として充足の時代へと変遷しました。

その背景には日本人の生活レベルの向上があり、通り一辺倒のモノでは満足しなくなってきたこともあります。他人と自分は違う個性化が主流となり、個人差別化戦略の時代が到来しました。

最近、子供にとって親から言われる一番嫌いな言葉は「食べなさい!」で、食べることを強制されると他所を向いてしまいます。子供はできれば食べたくないのです。子供は食べることに興味を感じません。親としては美味しいモノを食べさせたいのに子供はできれば食べたくないのです。随分とライフスタイルが変わったものです。また、昔でしたら、友達が数人集まり、夕食どこに行く?そんな時に、誰かがイタリアン、と言えば他の人はすぐに同調し即決でした。しかし、最近は、イタリアンは嫌だ、日本食が良い、日本食でなければ一緒に行かない、などと好き嫌いがはっきりしています。さらにグループで夕食を行くこともままならなくなりました。このような消費者行動の変化に対応するには、「マス・マーケティング」の考え方では通用しません。「ワン・ツ・ワンマーケティング」の考え方が現代のライフスタイルにあっているといえましょう。