カンタ刺繍に感動…
先日、
自由が丘にある岩立フォークテキスタイルミュージアムにて、『生命の樹をめぐる ーカンタ、カラムリ、アップリケ』の展示を見に行ってきました。
岩立フォークテキスタイルミュージアムは、その名のとおり、民芸における世界各地のテキスタイルを、季節毎にテーマ別で展示しているミュージアム。
以前よりとても興味があり、いつか足を運びたいと思っておりました。
現在開催されているのは、インドの刺し子"カンタ刺繍"を中心とした展示。
言わずもがな、インドも刺繍が盛んな地。
アリ刺繍やカンタ刺繍など、地域によってそれぞれ特色が異なり、先祖代々受け継がれた伝統模様などを、女性の手仕事として大切に守られてきました。
布を大切にする文化や込められた想いなど
日本の刺し子と共通した部分が多く、
何十年かけて仕上げた大作を目の前にすると、言葉も出ないほどに圧倒されます。
子どもが産まれた時から刺し始め、その子が成人したり嫁に行くときに受け継ぐのだそう。
その時代の、その地の生活の様子や女性の地位など、様々な文化的・宗教的背景が目に浮かび、
「もう、なんか、すげぇ…」
という小学生並の感想しか出てこないくらいに(笑
インドでは、女性は家の外に出ることも許されない地域もあったと聞いたことがある。
私の勝手な想像だけど、
もしかすると貧しさや不自由ゆえのコンプレックスや怒りなど負の念もそこには込められているのかもしれない。
けれど、そこには確かに心の豊かさや希望を感じずにはいられない。
私は、私の刺し子を追求してゆくけれど、
なんだか色々な意味でとても刺激になりました。
7月13日まで開催されているようです。
ご興味ある方はぜひ目にしていただきたいと思うような展示でした。
2019.6.23(SUN)
AYUFISH int.