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『阿Q外傳』排演报告① 〜読み合わせ編

2019.07.02 02:51

2019年度研修科第二回目の発表会となる『阿Q外傳』。

その稽古場での様子を、58期研修科の甲斐巴菜子と、同じく58期研修科の森寧々が全3回に渡ってお届けいたします!

一回目となる今回は読み合わせ編。宮本研さんの描く美しい言葉たちに、研修科生たちはどう向き合っていくのか…⁉︎


『阿Q外傳』排演报告① 〜読み合わせ編




2019年度研修科第一回目の発表会である『怒濤』も無事に終わり、

先月の17日(月)からいよいよ第二回目の発表会である『阿Q外傳』の読み稽古がスタートしました!





『阿Q外傳』は宮本研さんの作品で、

辛亥革命時代の中国を描いた『阿Q正伝』(魯迅=作)が基になっています。





そう!今回の舞台は中国!


というわけで、タイトルも、

排演报告(稽古場レポート)

とさせていただきました!(※簡体字)




(稽古初日。読み合わせ開始前の様子)






配役も決まり、先週から立ち稽古が始まりました。立ち稽古の様子は次回の稽古場レポートでお届けいたします…!

(余談ですが、実は、58期研修科の夜間部出身者は、鵜澤さんの演出を受けるのは今回が初めて。緊張の日々が続いています。笑)








演出を担当される鵜澤秀行さんは、一つ一つの言葉を大切にされる方で、




「まっすぐ!」
「丁寧に!」
「語尾をしっかりかけろ!」




と私たちによく仰います。





シンプルだけど難しい。

セリフを喋る上で今後も大切にしていきたい言葉だな、と思いました。






(今回演出を担当される鵜澤秀行さん。)






また鵜澤さんは、




「語尾がガツン!パチン!と相手にかかった時の小気味良さや、静寂の中に自分が突っ立っている時の小気味良さを感じて欲しい。」




と仰っていました。






語尾をしっかりかけることや、助詞を下げること、始めから音を上げずに下から喋ることなど…学ぶことだらけの毎日ですが、

その日その日に相手との間に生まれる生の会話や、相手とのコミュニケーションを大切にして日々挑戦していきたいと思います。




またこの作品は、

発される音やリズムがとても美しい

と思います。音を味わいながら、(尚且つずっと一定のリズムで喋らないよう気をつけながら、泣)会話を楽しんでいきたいです。





(読み稽古の様子。)





『阿Q外傳』には、初めて聞くような(自分の勉強不足に反省します…泣)慣用句や諺で溢れています。と同時に、歴史上の人物も登場するので、しっかりと中国の歴史についても学んでいきたいです!




また、宮本研さんの描く美しい言葉を活かせるよう、一単語一単語を大切にしながら、最後まで気合いを入れて頑張ります!!!






最後までお読みいただきありがとうございました!

次回は立ち稽古編。どうぞお楽しみに!


文・甲斐巴菜子



文学座附属演劇研究所
研修科2019年度第2回発表会『阿Q外傳』
は、

8月2日(金)~8月4日(日)まで、文学座アトリエにて上演されます。

予約開始は7月19日(金)19:00~。

お電話 03-3351-7265(11時~18時/日祝除く、5月19日のみ日曜でも18~20時に電話予約可)

もしくはwebにてご予約ください!

公演詳細はこちらよりご覧いただけます。