【鑑賞レポ】会期終了:ルート・ブリュック展
こちらでのアップがだいぶ遅くなりましたが、ルート・ブリュック展の鑑賞レポを書きました。アナログで描くよりはるかに時間がかかったのですが、背景色の変更や白抜きが簡単に出来るのはすごく楽しい!とりあえず数をこなして、まずは文字を読みやすくしたいです。
この企画展では、展示前半である3階が撮影可能。会場に入ると、スマホカメラで撮影する人がたくさん!シャッター音とそれに負けないよう自然と大きくなる来場者の会話のため、かなりのザワザワ空間になっており驚きました。
3階には展示のメインビジュアルにもなっている「ライオンに化けたロバ」もあり、可愛らしいモチーフが盛りだくさん!確かにこれは撮影せずにはいられない…
私も気になる作品を少し撮影しました。
「ライオンに化けたロバ」
同じ型を使ったモノクロバージョンを発見!色を排除することでかなりイメージが変わりました。この方がロバが何処に居るか分かりやすいです。
「お葬式」
悲しい体験を題材とした作品ですが、棺に描かれた淡い色のハートや草花たちの柔らかな表現から、亡くなった父親から受けたたくさんの愛情を感じます。
この後会場は2階に移り、作品のスケールも壮大なものになっていきます。写真の撮影もここからは禁止に。作品はどんどん抽象的になり、その製法もめまぐるしく変化していきます。その変遷がまさにサブタイトルの「蝶の軌跡」と重なる、とても素敵な構成でした。
実は、当初は2階も撮影可能だったのですが途中から禁止されたとのこと。晩年のモザイク壁画のような、壮大な作品をシャッター音のしない静かな環境で楽しめたので私はとても良いのではと思いました(賛否両論あると思いますが)。キャプションを読む時間が足りない時は撮影しておいて後で見返せたりと、写真撮影のメリットも多いのですが、鑑賞より撮影が目的になってしまうこともしばしば。美術館での撮影について、色々考えてしまいました。
東京での展示は6/16で終了しましたが、巡回展が各地で開催の予定。写真撮影の可否は各会場の判断によるのでしょうか?気になるところです。
巡回スケジュール
2019年9月7日(土)~10月20日(日)伊丹市立美術館
2020年4月25日(土)~7月5日(日)岐阜県現代陶芸美術館
2020年7月18日(土)~9月6日(日)久留米市美術館
公式ホームページもとても美しい仕様です。図録は書店でも購入できるのが有難い!