パクり?引用?パーフェクトマンデー18『スーパーリアルベースボール』
ゲーム関係書籍とネットを見比べて、似ていると思った内容があれば指摘していくパーフェクトマンデー。
第18回目は『ファミコンクソゲー番付』に掲載されている『スーパーリアルベースボール』を取り扱います。
『ファミコンクソゲー番付 (myway mook)』(Amazon)
本の中身については、皆さんがすでに所有していることを前提に進めていくので、あえて引用として文章を掲載することは致しませんけど、本文を読むと大体こんな感じで文章が構成されています。
「面白認定」
「モード紹介」
「選手名」
「リアルさを追求した操作」
「キャッチコピー」
さて、ここでネットを検索して一つのサイトを見つけました。
スーパーリアルベースボール - ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~ - アットウィキ
このページの内容をコピペして、上記の項目に色を付けてみると、このような感じになりました。
更に「概要」「評価点」「余談」の項目から下記の内容をピックアップ。
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「リアルさを追求したゲーム内容と全て実名の選手名などが印象的な野球ゲーム。日本テレビ放送網のグループ会社であるバップが発売元となることにより、初めて日本野球機構から実名使用の許諾を受けたプロ野球ゲームとして話題になった。」
「スコアボードの表示は当時としては高レベル。 名前も日本人選手はひらがな、外国人選手はカタカナに分けられている上、5文字以上の名前の選手にも対応している。」
「このゲームの雑誌の広告の「くろまてがクロマティ*2になる」という糸井重里氏のキャッチコピーもあまりにも有名だったが、そのコピーが発表される直前に当のクロマティ選手本人が欠場に追い込まれてしまった。またクロマティ選手は本作のCMキャラクターも務めており、本作のテレビCMにも出演していた。」
「また、「これは、野球ゲーム史に残る問題作だ。」と謳っていたがある意味その通りの問題作になってしまった。」
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黄色く塗った部分にピックアップした部分を追加して、若干入れ替えを行うと、こんな感じになります。
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「リアルさを追求したゲーム内容と全て実名の選手名などが印象的な野球ゲーム。日本テレビ放送網のグループ会社であるバップが発売元となることにより、初めて日本野球機構から実名使用の許諾を受けたプロ野球ゲームとして話題になった。」
「選べるモードは「1P」「2P」「WATCH」の3つ」
「同チーム対戦もできる。当然ながら選手の能力は同じであるため、実力勝負にはもってこいである。」
「スコアボードの表示は当時としては高レベル。 名前も日本人選手はひらがな、外国人選手はカタカナに分けられている上、5文字以上の名前の選手にも対応している。」
「ピッチャーのリリースポイント・バットを構える・捕球するときと、何をするにもボタンを押さなければならない」
「ショートゴロを一塁でアウトにするには、「ショートが球を捕るとき・一塁送球するとき・一塁ベースカバーの野手が球を捕るとき」でそれぞれ1回、計3回もAボタンを押さなければならない。」
「球を捕るときのボタンを失敗するとエラーになる。」
「このゲームの雑誌の広告の「くろまてがクロマティ*2になる」という糸井重里氏のキャッチコピーもあまりにも有名だったが、そのコピーが発表される直前に当のクロマティ選手本人が欠場に追い込まれてしまった。またクロマティ選手は本作のCMキャラクターも務めており、本作のテレビCMにも出演していた。」
「また、「これは、野球ゲーム史に残る問題作だ。」と謳っていたがある意味その通りの問題作になってしまった。」
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すでに書籍を持っている方は、ぜひ『スーパーリアルベースボール』のページの文章と比較してみてください。
なんとなく似た文章になったと思いませんか?
「ゲームカタログ」の文章を書かれている方がこのページの原稿を書かれているのであれば問題ないんですけど、さて、この原稿を書かれたのはどなたなのでしょうか?
『ファミコンクソゲー番付 (myway mook)』(Amazon)
奥付を見ると、「執筆・編集協力」には、「ファミコン芸人フジタ」「ジャンヤー宇都」「風のイオナ」「広田こうじ」「巴里一郎」「小島チューリップ」とあります。
あと、QBQの編集の影響は可能性として残しておきます。
『スーパーリアルベースボール』については、Wikipediaの「スーパーリアルベースボール」のページの「概要」や「その他」の文章の出典として「マイウェイ出版『ファミコンクソゲー番付』2017年1月25日、p40」「マイウェイ出版『ファミコンクソゲー番付』2017年1月25日、p41」と記載されていますので、そこに書いてある内容と先ほど指摘した内容を比較してみると、何が起きているか把握できると思います。
特に「その他」で『ファミコンクソゲー番付』を引用していることになっている「雑誌広告のキャッチコピーは糸井重里が担当(「くろまてがクロマティになる」)。」という文章は、『ファミコンクソゲー番付』にはなく、「ゲームカタログ」にだけ記載されている内容。
「ゲーム誌に掲載された広告では、1ページ3分の2のスペースを使った大文字で毎号違う内容のコピーを掲載していた」部分については『ファミコンクソゲー番付』にも「ゲームカタログ」にも記載されていないため、なにゆえに『ファミコンクソゲー番付』からの引用になっているのか疑問が全く解決しません。
ここで「疑惑が深まった」などというつもりはありませんけど、QBQやそのブレーンの金子氏が弁明するためのツールを今後も積み重ねていきますので、しかるべきところでしっかりと説明責任を果たしていただけることを期待しております。
そして、こういうゲーム情報ロンダリングがこっそりと少しずつ起こされていることに多くの方が早く気付くことを望んでおります。
今後も、ゲーム関係書籍とネットを見比べて、似ていると思った内容があれば、どんどん取り扱って数を増やしていこうと思っています。
パクりか引用かたまたま似てしまったか、実際のところはわかりませんけど、沢山集めることで、何が起こっているか具体的なことが見えてくるはずなので、新しい検証内容が見つかった際には月曜日に報告させていただきます。