ナッツたくさん入ってます
韓国屋台のおやつの定番ホットク。
黒糖やあんこやシナモンシュガーやらいろんなバリエーションがありますが、油で揚げるように焼いているところもあってかなり油っぽいため、食べるのにかなり勇気がいるおやつでもあります。
昔はうすーい紙袋に入れてくれたので手も口の周りもベトベトになったものですが、最近は紙コップに入れてくれるのでずいぶん食べやすくなりました(紙コップをぐっと押しつぶしてホットクを挟むようにして食べます)。
私のお気に入りは釜山発祥といわれる씨앗호떡(シアッホットク)。
溶かした多めのマーガリン(!)で揚げ焼きされたパリっとした生地の中はほんわかソフト。ナイフで半分に割って中に砂糖をまぶした松の実・カボチャの種・ピーナッツなどのナッツ類を入れたら、外側にシナモンシュガーをまぶすというスタイルのホットクです。
「シアッ」というのは種のことなので、日本語では種ホットクと呼ばれています。
ナッツ・シナモンシュガーなどの素朴な甘さが引き立ちます。ナッツの食感がまた良くって洋風のような和風のようなちょっと懐かしい味のおやつです。
韓国ではお料理やおやつにナッツ類がよく登場しますよね。初めて松の実を食べたのはユッケの上にのっていたのだったし、ピンス(かき氷)のトッピングで見かけたり、伝統菓子にもいろんな種類のナッツが使われていたり。シアッホットクもその一環でしょうか。
ちなみに種実類には草本種実や木本種実ほか細かく分類されています。いわゆるナッツと呼ばれるものはいわゆる種で炭水化物より脂肪を多く含むものだとか、ピーナッツは豆類だから厳密にはナッツじゃないとか・・・あぁ、ややこしい。
学問をするには分類や定義が大事なことはわかっているのですが、美味しく食べることができたので今回の説明はこれくらいに・・・