京都遠征第3弾 百井峠
前ヶ畑峠を越えてすぐにある集落、百井。
ここが今回紹介する峠の名の由来となっています。
手前に廃墟が写っていますが、れっきとした常住集落ですよ。
集落のメインストリートとなっている477号。
国道の威厳を見せています。
こんなんですが。
交差点にもしっかり「←R477」の文字。
しかしこの先にこそ近畿三大酷道の由来となる難所が控えているのです!
この写真、実は酷道系サイトでは余りにも有名なポイントです。
お分かりかとは思いますが、
右がR477、左は住宅への私道です。
明らかに私道の方が広い。
真っ暗なら(街灯なんて当然ありません)、普通に左に入りそう・・・。
先ほどのおうちの脇をすり抜けると、いよいよ道がおかしなことになっています。
石垣も出てきて京都らしい景色ですが、道の格式は皆無。
慰め程度の離合個所はありますが、普通車同士ならぎりぎりの広さです。
前ヶ畑峠も十分やばかったはずなのに、この区間ではどうやら、
ここからが本番らしい!
気を引き締めねば・・・。
この写真は停車して窓からカメラを持つ手を思いきり外に出して撮影したものですが、見てもらえば分かる通り、壁が近い。
ちなみに百井峠区間では、この辺りが一番道幅が広い個所だったりします。
とんでもない・・・。
これがこの先峠を越えるまで(越えてからもかなり)お目にかかることはない、最期の近代的な建物です。
僕の経験上、配水池だとか浄水施設だとか、水関係の施設はこういう酷道、険道に多い気がします。
そして大概の場合、そういう施設を越えた途端、道路状況が悪化するのです。
ウツロギ峠もそうだったなぁ。
こんなもん完全に林道だろ!
誰だこんな道を国道に指定した奴は!!
両側が杉の植林地ってのが結構大きいですが、ガードレールもカーブミラーも、デリネーターすらもない。
シンプルイズベスト、ただそこを切り開いて舗装しただけ。
う~ん、ある意味男らしい。
唯一ともいえるカーブミラーを抜けた先にて、
百井峠、着。
植林地のど真ん中にある峠というのも珍しい。
そして何がびっくりってこの登り、いっさい法面は施工されていません。
つまり舗装されていることと、植林されていることを除けば、江戸時代の街道筋そのものなのです。
よほど地面が締まっているのでしょう。
これまでで最も独特の雰囲気を持つ峠です。
そして峠を見守り続けるお地蔵さま。
これは恐らく、大変歴史あるお地蔵さまではないでしょうか。
これはこのような酷道の峠だからこそ現存しているのでしょう。
峠の付近でもここだけはどこか異質な、厳かな空気に包まれていました。
登りに比べれば、下りは比較的一般的。
あくまで酷道としてですが。
さっきのに比べれば皆さんもこの道がまともに見えるでしょ?
感覚狂ってきますね。
落ち葉が堆積して、見えにくい路肩。
もしここでハンドルミスをすると・・・、
ここを車ごとピンボールする羽目になるわけです。
まったく笑えない・・・。
ここで突然、路面状況が悪化します。
著しい勾配変化がある為の処置ですが、これが出てきたということはいよいよ百井峠区間は終了が近づいてきているということ。
次回はいよいよ、酷道477号において最も有名にして最大の難所が現れます。
ここがあったからこそ477号は近畿三大酷道の一つのなりえると言っても過言ではない。
以上、百井峠編