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Vol.1「算命学とは~自分の一生の取り扱い説明書~」

2015.05.22 02:21

算命学は「自分の一生の取扱説明書」

気になる相手をどう振り向かせるかという恋愛の駆け引き、嫌がらせをしてくる隣人や上司、嫁・姑との付き合い方、より儲かるためにはどのような決断をすればよいかというビジネスの問題など、ひとつひとつの判断で人生を切り開いていくのは誰でも同じですね。でも、自分の潜在的な性格と人生の傾向が分かっていたら、そうした判断もかなりしやすくなって生きやすくなるはずです。そんな「自分の一生の取扱説明書」みたいな占術が算命学です。算命学は古代中国で発達した学問です。

古代中国には五行(ごぎょう)とよばれる、世の中のすべてのものは、木・火・土・金・水の五つの要素から成り立っているという考え方と、陰陽思想という陰と陽の二つの組み合わせによる調和がこの世を形作っているという思想があります。これらをもとにして、社会や人間の性質と将来を見通すための学問が研究されました。そして、戦いのための戦術や、国を運営していくための天文学などの学問や道徳などに体系化されていったのです。そうしたもののなかに算命学がありました。

その後、算命学は皇帝のための秘術となりました。代々、一子相伝のような形で一千年の時を超えて受け継がれてきたのです。ところが、中国最後の王朝・清朝の崩壊後、相次ぐ戦乱で資料は散逸し、共産党が政権をとると継承は困難になりました。このため、中国本土から伝承者は去り、台湾や日本などに伝えられることになったのです。現在、日本国内で算命学を習得している占い師は、元をたどると、この流れをくんでいるわけです。

さて、それでは、算命学で占えることはどういうものなのでしょうか。算命学は大きく分けて、「陰占」(いんせん)と「陽占」(ようせん)の二つで成り立ちます。陰占は十干と十二支が組み合わさってできていて、わかることはその人の潜在意識です。陽占は人生の様々な局面を「人体星図」とよばれる、「頭」や「右足」など人の体の8か所になぞらえて、十種類の「十大主星」と十二種類の「十二大従星」を当てはめたものです。これをみることで、性格や対人関係、人生の各時期の運命などがわかります。次回から、陰占であなたが十種の気質のうちどれに当てはまるのか、についてみてみましょう。