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LC=相棒's のじじ~放談!

日本の政治を劣化させた根源は 「世襲議員」にあり!

2019.06.24 09:53

 HARBOR BUSINESS

 online 


 【転載開始】


 日本の政治を劣化させた根源は 

「世襲議員」にあり!<村上正邦氏>

 国会議員はなぜかくも劣化したのか!


 ■小選挙区制が諸悪の根源だ


 ―― 近年、国会議員の劣化が目に 

余ります。ビザなし交流で国後島を 

訪れた日本維新の会の丸山穂高議員が、 

泥酔の挙句「ロシアと戦争して」領土 

を取り戻すとの発言をした上、

 「オンナを買いたい」などの暴言を 

連発しました。


 村上正邦氏(以下、村上):

 言語道断! 論評にも値しない暴言です。 

衆院では全会一致で丸山議員の糾弾決議 

が成立したが、本人はツイッターで 

「任期を全うする。行蔵は我に存す、 

毀誉は他人の主張」と投稿したそうです。

 「行蔵は我に存す」とは勝海舟の言葉 です。

 泥酔して、自分が何をやったか、どんな

発言をしたのかさえ覚えていない人間が、

「行蔵は我に存す」とは聞いて呆れる。

 勝海舟が泣いてますよ。 


 この程度の男が議員になれるのは、 

今の小選挙区比例代表並立制という選挙 

制度に問題があるからです。今の若手は 

偏差値が高く、知識は豊富でも、常識や 

人間力に欠ける政治家ばかりになって 

しまった。選挙制度が中選挙区から 

小選挙区に変わったことで、政治家が 

「庶民に選ばれるもの」から、 

「党幹部に選ばれるもの」になって 

しまったからです。候補者が有権者で 

ある庶民に目を向けず、党幹部の顔 

ばかり見て、公認を貰おうとする。 

党幹部も東大や官僚出身、外国留学組 

などを重視して、候補者選定を行う。 

これは自民党だけでなく、他の政党も 

同じです。丸山議員も東大・経産省と 

いう絵に描いたようなエリートだが、 

国会議員としての基本的な資格、つまり

国家国民のためという志が決定的に欠如 

していますね。日本維新の会は丸山議員 

を除名処分にしたが、維新がこんな男を 

公認したこと自体が間違いなのです。 


 しっかりした国会議員を作るには、 

選挙制度を再検証して、いったん中選挙区 

に戻すなど、一刻も早く小選挙区比例代表 

並立制をやめて、選挙制度を改革すべき 

です。選挙で切磋琢磨し、揉まれ鍛えら 

れて、初めて国会議員としての志が確固 

たるものになる、そう私は思います。 

とにかく今の小選挙区制には弊害が多す 

ぎる。


 ■世襲議員が日本を滅ぼす  


―― 戦後ほぼ一貫して政権を握ってきた 

自民党は、いつの間にか安倍晋三総理、 

麻生太郎副総理兼財務相はじめ世襲議員 

の比率が異常に高くなっています。  


村上: 

安倍、麻生の2人はもちろん、総裁選を 

戦った石破茂や政調会長の岸田文雄、 

外相の河野太郎、若手の小泉進次郎、 

女性首相候補の1人である小渕優子など、 

みな世襲議員です。小泉純一郎以降の 

総理は、安倍、福田康夫、麻生と全て 

世襲政治家。大名の子は大名、百姓の子 

は百姓だった世襲制度の江戸時代に戻って 

しまったようだ。


 2年前に総選挙があったが、小選挙区 

で当選した自民党議員218人のうち世襲 

議員は72人で全体の33%を占めた。 つまり、

3分の1の自民党議員が世襲政治家 という

わけだ。世界広しと言えども、これほど

世襲議員が蔓延っているのは日本だけですよ。


  世襲議員は親から地盤・看板・カバン 

を引き継ぐ。徒手空拳で選挙に挑もうと 

する志ある青年にとって、世襲議員は巨大 

な壁です。 


 明治維新が成功したのは、挑戦精神に

富んだ、優秀な下級武士が改革の先頭に

立ったからです。彼らは世襲制度を崩し、

野にあった優れた人材を積極的に登用

しました。これからの日本には 解決すべき

課題が山積しています。 新しい時代を切り

拓くために、自民党は 世襲政治を打破する

覚悟をしなければ ならない、私はそう確信

しています。 


  私は若いころ、炭鉱で働きながら夜間 高

校で学び、組合運動にも力を注ぎました。 

劣悪な職場で働く仲間の安全を確保するため

の環境整備、そして生活向上を目指し、書記長

選挙に立候補したことがあります。  


 政治の恩恵は、恵まれない者、陽の 当たら

ない者にこそ注がれるべきだと考えていました。

乳母日傘の世襲議員 には、こうした人々への

温かい眼差しが徹底して欠けています。そうした

意味でも、世襲議員が大手を振っている現状を

変える必要を痛感します。


 ■参院改革に全力を注げ 


―― 村上さんは現役時代、大胆な参議院 改革を

主張しておられました。


 村上: 

政治家の劣化を防ぐためにも、参院改革は是非とも

成し遂げなければなりません。 衆参が同じような

選挙制度、しかも実態 は「風頼り」の人気投票で

あることは 衆参とも同じです。「参院は衆院の

カーボンコピー」などと言われる参院の現状は大胆 

に改革しなければなりません。衆院は権力闘争を行う

修羅場ですが、参院は良識の府としての役割を果た

すべきです。各界屈指 の有識者で良識の府を構成し、

衆院とは 全く違う機能を持たせるべきです。  


 現行憲法では予算と条約承認については 衆院に

優越権があります。しかし、権力 闘争を専らに

する衆院に外交の優越権を 持たせるのは間違いだ

と思います。外交 と決算については、参院に優越権

を持た せるべきです。


 村上正邦氏●元参議院議員、労働大臣を歴任。


 【転載終了】 

 ************************** 


 村上氏の意見に賛成です。


  世襲は二世までしか認めないとか、 

総理経験者は二期で政界を引退する 

とかですね。 


  小選挙区比例代表並立制をやめて、 

中選挙区に戻すというのも賛成です。