「ゴジラVSコング」への不安
興行通信サイトで「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の4週目段階の興行成績が累計動員169万人、興収24億円と発表された。
同じ4週目段階の前作「GODZILLA ゴジラ」(2014)の累計興収は約26億円
同じく4週目段階の「シン・ゴジラ」(2016)の累計興収は約45億円
オープニング時点では上記2作よりも成績が上だったと報じられた「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」は週を追うほどに失速しており、最終的には前作(32億)に届かない可能性も出てきた。
問題は来年の「ゴジラVSコング」も「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」の設定を引き継いだ設定になりそうで、噂では巨大メカも出るのではないかなどと言われており、又、怪獣やロボ怪獣が入り乱れる今回と同じような大味テイストの作品になる可能性が高い点だ。
コング人気を考えても興行面ではこれはかなり不安要素という他はなく、今作同様「モナーク」中心の話になるなら、よほどの工夫を加えないとサスペンスフルな展開になるのは難しそうで、成績も今回の不振をそのまま引きずってしまいそうな懸念がある。
仮に「ゴジラVSコング」が不調で「モンスターバース」がその時点で終了するとしたら、次は国産ゴジラが見られるじゃないかと喜んでいる人もいるかもしれないが、アニメゴジラ三部作からの続けざまの「ゴジラ映画」不振は「ミレニアムシリーズ」末期に似て深刻で、次の国産ゴジラ映画の製作にも少なからぬ影響があると感じる。
安易な新作を連発したならば、それこそゴジラ映画に飽きさせることになり、決定的な不振に陥る危険性だってあるからだ。
「スター・ウォーズ」シリーズ同様、ゴジラシリーズも観客に飽きさせないよう、シリーズをうまく次の時代に継続していく工夫が今求められているのではないだろうか。