北辰テスト対策 社会(時差)
2019.06.24 13:31
本日は、北辰テストや埼玉県公立高校入試問題でもよく出題される「時差」の問題を扱いたいと思います。(ちょうど、昨日、期末対策で解いたので)
まず、原則から
時差は、ロンドンの旧グリニッジ天文台を中心に作られています。
地球1周360°を24時間で割ると、1時間当たり15°ずれることがわかります。
イメージとしては下の図の通りです。☟
① ロンドン中心の地図をイメージする
② 2都市間の経度差が何度あるか計算する
③ 出した経度差を15で割る ➡ 時差が出る
④ どちらの方が時刻が進んでいるのか?を考えて時間を「進める」or「戻す」
このとき、24時間表記で考えるとわかりやすい。
⑤ 日付が変わる場合に注意する
それでは、例題を見ていきます。
例題1
現在、東京は7月24日午後8時である。この時カイロは何月何日何時か?午前・午後を付けて答えなさい。
東京:東経135° カイロ:東経30°
解答
図を見れば、なぜ経度の引き算をするのかわかると思います。
① 2都市間の経度差は、135°-30°=105°
② 105 ÷ 15=7 よって時差は 7時間
③ カイロは日本より西にあり日本より7時間遅れいているのでの日本の時刻から引く。
20:00-7:00=13:00(24時間表記)
④ 日付は変わらない。
答え 7月24日午後1時
例題2
現在、東京は5月29日午後3時である。このとき、バンクーバ-は何月何日何時か?午前・午後を付けて答えなさい。
東京:東経135° バンクーバ:西経120°
解答
図を見れば、なぜ経度の足し算をするのかわかると思います。
① 2都市間の経度差は、135°+120°=255°
② 255 ÷ 15=17 よって時差は 17時間
③ バンクーバーは日本より西にあり、日本より17時間遅れているので、日本の時刻から引く。
15:00-17:00=-2:00
④…となるが、15時間戻ったところで、日付が変わって5月28日24:00になる。
残りの2時間を24:00から引くと、
22:00
つまり、午後10時
答え 5月28日午後10時
ここら辺までは大丈夫だったのですが、飛行機で移動したときの到着時刻とフライト時間の問題で苦戦しておりました。(^_^;
ポイントは、現地時間に直して考える!
でした。
例題3
東京を10月1日午後8時に出発し、ニューヨークに向かった。飛行時間は13時間として、到着した時の現地時刻は何月何日何時か。午前・午後を付けて答えなさい。
東京:東経135° ニューヨーク:西経75°
解答
① 東経と西経が違うので、経度の差は足し算で求める。
2都市間の経度差は、135°+75°=210°
② 210 ÷ 15=14 よって時差は 14時間
③ ニューヨークは日本より西にあり、日本より14時間遅れているので、ニューヨークの現地時刻は
20:00-14:00=6:00(24時間表記)
つまり、現地時間の10月1日6:00に出発したと考える。
④ フライト時間は13時間なので、6:00に足して
6:00+13:00=19:00
日付は変わらないので、
答え 10月1日午後7時
例題4
日本から3月9日午後2時15分にロサンゼルスに向けて出発し、現地時刻の3月9日午前7時0分に到着した。このときの飛行時間を求めなさい。
東京:東経135° ロサンゼルス:西経120°
解答
① 東経と西経が違うので、経度の差は足し算で求める。
2都市間の経度差は、135°+120°=255°
② 255 ÷ 15=17 よって時差は 17時間
③ ロサンゼルスは日本より西にあり、日本より17時間遅れているので、ロサンゼルスの現地時刻は、
3月9日14:15-17:00=-2:45
…となるのだが、14:15戻ったところで、日付が変わって3月8日24:00になる。
残りの2:45を引くと、3月8日 21:15
つまり、現地時間の3月8日21:15に出発したと考える。
④ 到着時刻は、3月9日7:00 なので、
2:45+7:00=9:45
(わかり難ければ、3月9日午前7:00を、3月8日31:00と考えて、31:00-21:15=9:45 と考えてもよい)
答え 9時間45分
最後の問題のように、〇〇分まで考えなければならないときは、まず、時間だけを引き算してから、あとで〇〇分を調節しましょう。