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東洋式疑似餌釣研究所

忍野 フライフィッシング

2019.06.23 14:50

今度は忍野に行きましょう。


そう仲間から誘われたのは昨年の事。


本来であれば芦ノ湖で ボートにのりプラグの釣りを楽しもうなんて計画だけはしていたものの、仕事の都合がつかず行けないままだった。


よく晴れた5月の終わり。


都合がついた頃には芦ノ湖も厳しいシーズンになる事もあり、桂川の上流に位置する 国内フライフィッシングの聖地である忍野へ向かった。


9時に集合する予定が、中央高速で渋滞につかまり集合場所のアンテナショップであるリバーズエッジに到着したのは10時に近い時間だった。


早速遊漁券を買い釣り場に向かう。


ガイド役の友人は森へ行くというので、私は自衛隊橋の下流で足元の流れにいるヤマメの渋いライズが気になり、フライを色々試しながら開始する。

スタートからいきなり尺ヤマメか?

実はドライで散々無視されて、ヘアーズイヤーニンフの12番を流したら一発だった。


聞けばヤマメは放流してるけど、自然繁殖は少ないだろうという事。


はじめての釣り場で好き勝手に私が釣って釣れるのだから魚がたくさんいるんでしょ?と楽観的に考えてそのまま森に進んで行く。

幸先よく釣れたのはいいけど。

この先で釣り方が見えない。


ライズは単発で何に出てる。何を補食しているかわからないけど、水面ではなく、水面直下が怪しい感じだ。


とにかくボッコリ浮いたフライは無視される。


そこでドライフライを諦めた。


ドライフライ史上主義のフライマンをたくさん見てきたけど、私はルアーも含めありとあらゆる釣りをするから拘りが無い。


拘る事は、何が何でも一匹は釣る事くらい。


案内してくれた仲間は忍野の大ベテラン。

でも、釣り方に関しては自分自身で見付けて下さいというスタンス。


実に楽しみを奪わない配慮が素晴らしい。

誰かの真似をするのは簡単だけど、彼に釣り方を教えてもらうのは簡単だけど、求めてる答えはそこじゃない。


ここに来る数日前、九州のフライを始めた仲間がニンフの釣り「アウトリガー」に興味があるらしく、「それで大きな魚も釣れるんですかね?」と質問があったので勿論釣れますよ!と答えたけど、私の伝え方が悪かったのか?いまいちピンと来ていない様子だった。


そうか、もうニンフでアウトリガーしよう。

方向性は決まったから、あとは渋いスポットへどんどん打ち込んで行く。

今度は40センチクラスが釣れてくれた。

胸鰭が無いけど、綺麗な魚だった。

そして九州の仲間にニンフで釣れたよとメッセージを入れた。

実際はこんな木の根元をどんどん狙う。

シンプルに掛けた後の事は考えない。

掛けた後の事は掛けてから考える。


投げやすい場所の魚は難しいのだから、投げにくい場所の魚は逆に素直に反応してくれる。

やはり、綺麗なニジマスもいる。

ニジマスは自然繁殖個体もいるらしく、10センチに満たない幼魚も結構多い。 



ここまでの答え合わせを仲間に告げて、ランチにしましょうか?となるが。。

あいにく、昼飯を買うのを忘れてしまい。

仲間と別れて1キロほど先のコンビニへ向かった。


実はこの行動が後々の運命を半分決めることになる。


コンビニで昼飯におにぎりを買ってそれをむしゃむしゃと食べながら、さっきのニンフで遊びながら拾い釣りをしていく。


途中ボサに引っかけてフライをロスト。

めんどくさいから3Xのフロロに結び変える。

ここで残り半分の運命を決めた事になる。


そしてまた流しにくい、投げにくい場所にフライを落とした。


??


瞬間的に大きな魚が反転した。


半信半疑でアワセを入れる。


何かわからないくらいデカイのがかかった。


フライラインはバッキングまで一気に川に突き刺さった。


遠く下流で鮭みたいのが跳ねている。


完全に4番タックルのキャパシティを越えている。とっさに大木を何本も交わし川に飛び込む。


この勝負、本来なら負ける。

だけど3X。


たぶん行ける気がする。

時間をかけて10センチ、また10センチ

フライリールを一巻き 一巻き ラインを出されてはまた一巻き一巻き。


小さな一巻きだけど、何時かは足元にたどり着く、そう信じる。


5分ほどだろうか最初の魚体が見えた

60センチ余裕で越えている。


たぶん釣り人生で何度も出て来る魚じゃない。


必死だった。


ネットになんか入らない。


気がついたら、魚の尾を掴み、僅かな岸にそいつをのせた。

意味のわからない、その太さ。

完璧な魚体のニジマス60オーバー。

いろいろなものが吹っ飛んだ。

ただただ釣りしてきて良かったなという満足感と、ここ最近発揮してなかった直感的な何か?が戻ってきた懐かしい感覚。


昔はよくこの不思議な気持ち悪い感覚を体験していた、偶然のカードが全部揃う瞬間が釣りにはあるという事です。


ただこれは経験を積まないと出て来ない。


そして迎えたイブニングは。

とにかく釣れる。

万が一の大物に対して6番タックルにして挑む。

ニジマスはもちろん。

50クラスのブルックも。

フライは18番のスピナー。

利根川でよく釣れたパターン。

仲間にもブルック。

暗闇のライズに12番のカディスを投げる。

ワンキャスト、ワンバイト。

「こういう良いときは手を抜いちゃダメだとことんまで釣らねぇとならねぇ」天から、若い頃釣りたるものは何か?を教えてくれた釣具屋の御老輩の言葉が聞こえた気がした。

「フライフィッシングは難しいのではありません、楽しいのです!」フライの師匠の言葉は本当だった。


ほんとういい釣りだった。

いい釣り場だった。


案内してくれた仲間と真っ暗になった橋を渡りまた次回の話をして車に戻る。


やはり毎週通っていた時代があったそうな。

この釣り場が近くだったら、きっと私も毎週通ってしまう事だろう。


そして最後にいい仲間に出逢えた事。

それが最も釣りを楽しくさせるという事である。