正直に言ってくれると嬉しい件。
正直さというのはとても大切だ。
この仕事をして長いが、なかなか正直な人というのは、少ない。もちろん相手の為になる嘘というのも、無くはない。が、やっぱり正直がいいなと思う。
色々な依頼を受けて、こちらが運動をしてサンプルや見積りを提出した後、その対象が成約したのか、ドロップになったのか?
成約した場合は発注があるので分かりやすいが、成約しても相見積もり取って安い別のサプライヤーに発注してたりする場合もある。そんな時「いやゴメン、他の業者の方が安いからそっちでやるね!」なんて教えてくれる人は皆無だ。ましてドロップした場合なんかはそもそもサンプル収集の依頼自体を無かったことににしてる。そんな人たちばかりだ。
だからだろうか、正直な人に出会うと、その人が神の如く清く正しい人にみえる。当たり前のことを当たり前に出来る人がものすごく出来る人に見える的な。
正直な人は有難い。ダメだったところをキチンと教えてくれる。ドロップした場合、その理由もちゃんと教えてくれる。これがあると、こちらとしては次に改善するポイントが明確になる。そして何より、気持ちよく仕事ができる。僕は素直にこの状況の方が嬉しい。これは非常に重要なことだ。
正直ではない人、その人たちの多くは基本的に商売の成約精度が低い。「よそでやってんのかなー?」という心配も、実は不要だったりする。そもそもなんで商売に繋がらなかったかとか、考えてない人が多い。そのくせ、エラそうにあつかましくまたサンプル収集を依頼してくる。「お客様は神様だ」と言わんばかりに。お前神じゃねーから。
僕はそういう人に対しては、申し訳ないけど資料収集をお断りさせてもらう。
まぁ経年劣化でも一時代があったのだろうから、エラそうなのは百歩譲っても、正直に状況を共有しよう。僕だって資料収集する時、仕入先さんたちの顔を見て貴重な資料を預かるのだ。「山本はサンプル持っていくだけ持っていって、なんも連絡ないわ」と嫌な思いをさせたくない。というか、僕がそんな風に思われたくない。
だから経過と結果はなるべくお伝えしていきたいのだ。それが仕入先さんにとっても必要な情報になると思うから。
そして何より、仕入先さんに僕を信じてもらいたいから。まじで仕事に直結するから。
正直に色々と共有してくれると、仕事しやすいもん。昨日のトラブルの元の話じゃないけど、良い結果を導く近道なんだと僕は思うから、年下とか仕入先だから下とかそんなつまらん意地は捨てて、正直に言って欲しいんだよね。