Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

徒然piano

はじめに読む音楽家の伝記

2019.06.26 07:00

 今年4月に発売された

音楽家の伝記「はじめに読む1冊」シリーズの紹介です。

 「バッハ」と「ベートーヴェン」は以前に紹介しました”作曲家の物語シリーズ”のひのまどかさん著の増補改訂版になります。

 1980年代にリブリオ出版から発行された「作曲家の物語シリーズ」

 この音楽家の伝記は、いつまでも残ってほしいと思っていたので、こうして新版として復活してくれて嬉しいです。

 出版社の紹介によると・・


「10歳から読めて、大人にも本物の感動を。」そんな気持ちをこめて、このたび新しいシリーズ「音楽家の伝記 はじめに読む1冊」を創刊いたします。歴史上の偉大な音楽家について書かれた本は、研究書から子ども向けのものまで数多くあります。けれども、まずは「はじめに読む1冊」として手に取ってほしい、という思いをこのシリーズ名にたくしました。
音楽を理解するには、音楽そのものを聴くのがいちばんです。
けれども、その音楽を創造した人について知ることで、よりいっそう興味をかきたてられたり、バラバラだった知識がつながったり、ときには音楽の聴こえ方まで変わってしまうことがあります。
このシリーズが、そんなきっかけとなれば幸いです。[編集部]

 このシリーズの特徴は、

★新シリーズ創刊! ★
【音楽家の伝記 はじめに読む1冊】
10歳から読めて、大人にも本物の感動を。
歴史上の偉大な音楽家たちの生涯を、物語のように読みやすく。
●小学校5年生以上で習う漢字には、すべてルビをふっています。
●本の中に出てくる楽曲を、その場で試聴できるQRコード付き。
●音楽家の関連地図、人生年表などの付属資料も充実。 ●図版も多数掲載。
●著者が選ぶ、おすすめの楽曲リスト「はじめにきく1曲」を紹介。

 とあります。

 物語調で書かれていますが、実在した大作曲家たちの本当のお話です。

 こうした音楽の伝記や歴史人物の伝記には、子供向けにはマンガもたくさん出版されているのですが、活字で読むことで、それぞれの頭の中で人物や状況を想像しながら読むことができます。

その人の声、音、周りの人物の性格なんかも全部活字から想像して作りながら読むのでおもしろいです。

 また、ワイドショー的な内容の伝記とも違い、(そういうのが好きな読者には、ちょっと物足りないのかな?)純粋に、その時代の生き方を知ることができます。

 小学生高学年から読めますが、大人でも楽しめます。

「はじめに読む1冊」として売り出していますので、作曲家への最初の入り口にピッタリかなと思います。


 その中で、クララ・シューマンを書かれたのは、萩谷由貴子さん

 今年クララ・シューマンの生誕200年にあたり、日本人著者としては78年ぶりの書き下ろしとなるそうです。

 クララのことはある程度は知っていましたが、この本を読んで新たに知ることもあり、

それよりも、クララあってのロベルトシューマンであったことは確かなのではないかとさえ思いました。

 現在よりも女性が1人で仕事を持ち、子どもを育てることが大変な時代だというのに、

なんて強い女性なのかとも・・。

 クララの一生は、愛あり、情熱あり、忍耐あり、人間的で、母の持つ、いや女性の持つとんでもない包容力で、どんな映画にも負けないくらいのドラマがあります。

 そして、このクララの生活の喜怒哀楽さまざまな想いが、ロベルトの音楽、クララの音楽、さらにブラームスの音楽に結びついていて、そんな曲が今も、たくさんの音楽家の手によって再現されている。

 だから、クラシックは伝記が必要なんですね。

 聴き方も演奏の仕方も変わってくるかもしれません。


 ロベルトがクララとの結婚の前日にプレゼントした歌曲集<ミルテの花>第1曲「献呈」

有名なリスト編曲ではなく、クララが編曲した献呈を。

シンプルで優しさがあって、私は好きです。



 

 このシリーズ続刊の予定があるそうです。

 期待して待ってます!