Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

この道往けば act2

京都遠征第4弾 百井別れ

2019.06.26 01:20

酷道477号の真髄を巡るレポ。

前回までで「前ヶ畑峠編」「百井峠編」とその状況を明らかにしてきました。

し か し

峠だけを語っていたのでは、この477号の本質を語ることなどできないのです。

確かに前ヶ畑峠の急勾配、百井峠の幽玄さ、どちらをとっても、全国区の酷道に恥じないでしょう。


だがしかし!

まだ足りない、足りないのです!

今回のレポはその核心に迫ります!

前回最後に紹介した写真。

アスファルト舗装が徐々にコンクリート舗装に切り替わっていく姿を写したものです。


道路の舗装と言えば現在99%がアスファルトでしょう。

路面の平坦性、衝撃吸収性、どれをとってもアスファルトの方がゴムタイヤに優しいのは語るまでもありません。

しかし摩擦係数という1点においてはコンクリートに軍配が上がります。

つまり急勾配の道ではコンクリート舗装の方が走りやすいということはままあるのです。


つまり何が言いたいか。

今現在この道はとんでもない下り坂に差し掛かっているということ。

前ヶ畑にも匹敵する急勾配、ハンドル操作を誤ればガードレールなど無い植林地へダイブ決定。

急勾配は下りの方が怖いんだよ・・・。

さてしばらく行くとこんな青看板が現れます。

この先にある酷道477号を代表する(象徴する)難所の名前、それは

「百井別れ」(ももいわかれ)


「○○別れ」というのは、「交差点」という意味。

水坂峠編でも紹介した「保坂追分」などにみられる「追分」などと同じく、街道筋ではよく見かける地名です。


交差点が難所?

交通量が多いとか?

こんな山道の交差点は本来、他の道へのエスケープルートともなり本来なら安心できる地点。

なぜ交差点が難所なのか、それではご覧ください!

どん!

どん!!

どん!!!

せっかくなので百井別れが絡む3つの道路を三方向から撮影してみました。

はっきり言って国道がこんな道路わきからひょこっと現れることがまず驚きですが、さらに驚愕なのはその指定方向。

3連続撮影の1枚目は青看板の写真からそのままの進行方向ですが、実はこの国道477号、

ここから340°方向を変えて3枚目の撮影地点の道へ登って行くのです!

これがわかりやすい写真かと思います。

この写真に写っている道は全て国道477号。

例え白線が交差点のど真ん中を横切っていようと、こっちが国道477号。

もはや誘導だよ、こんなの・・・。


ちなみに2枚目の撮影地点の道路は府道です。

京都府道38号京都広河原美山線。

京都中心部から来た道だったりします。


ちなみに上記した急激な勾配は交差点直前で猛烈な登りに転じます。

どれくらい猛烈かというと、

こ れ く ら い

つまり国道を辿ろうとする上で、余りにもインにより過ぎれば高低差によって車底をこすります。

逆に大回りすれば、当然一回では曲がり切れない。


この百井別れは

「切り替えしが必要な国道交差点」

なのです!

これを難所と言わずなんという!


まぁコンパクトカー(てぃーだくんは無理・・・)や軽自動車なら不可能でもないかもしれませんが、後述する花脊峠側からはやめた方が無難です。

なぜなら交差点直後(京都府道38号側)が右ブラインドカーブになっていて、大回りした際に対向車が来たら確実に正面衝突する為。

酷道では安全対策を第一に走行しましょう(どの道でも同じ!)

次回はいよいよ酷道477号シリーズ最終編「花脊峠」に突入します。

バイクが走ってきたあの先に、この区間最後の峠が控えているのです。

気合い入れていきます!

最後に付近にあったバス停。

名は「百井別れ」


こんなとこで乗ってくる奴は絶対天狗だろ!

そもそもバス停がある意味がわからん!妖怪用!?

ここの地名は京都府京都市左京区鞍馬・・・、

やっぱ天狗だな。


以上!百井別れ編