京都遠征第5弾 花脊峠
百井別れ
酷道477号をただの迷走国道じゃなく、全国区の酷道とまで呼ばれるようになった所以の場所。
ここまで「前ヶ畑」「百井」と連続で峠を越えて、やっと辿りつく交差点。
しかし477号の峠ラッシュはここで終わりではありません。
最後に武平峠に次ぐ、全線2番目の標高を通過しなければならないのです。
それが、
花脊峠(はなせとうげ)
標高769m、お隣の百井峠(ももいとうげ・741m)、芹生峠(せりおとうげ・680m・レポ未)よりも高く、花の都京都の背骨と呼ばれたことが由来とも言われる、美しい名を持つ峠。
それでは酷道477号編
最終レポスタート!
百井別れの写真でわかったかとは思いますが、花脊峠はそこそこの道幅を持つ峠道です。
2.0車線はゆうにあるでしょう。センターラインはありませんが。
その為、この区間は夜中、走り屋さんたちもよくご利用の様子。
夜間の走行は色んな意味で注意しましょう。
写真はやたら苔むした石垣、しかも乱積です。
道路の法面に用いられる石垣は「谷積」が一般的で、現存する多くの石垣はこの方法で積まれています。これは石を菱形に加工し、積んでいく方法で、現在でも利用されています。
しかしこの石垣は乱積み、時代的にはかなり古そうです。
なぜそんなことを気にしているかというと、実はこの花脊峠、旧道が存在するのです。
車でも通行できる峠ということでいつか通ってやろうと画策しているのですが、そうなると新道であるはずのこの道にある石垣はいったい何?
別の峠道を改修して、「花脊峠」の名前だけ移植した?
う~ん、わからん。
この辺詳しい方、お教えいただきたい。
そして477号と言えばこの光景、超絶ヘアピンカーブ!
当然、花脊峠にもありますよ!走り屋さんたちが喜びそうな光景です。
ちなみに目がおかしくなってきてるかもしれませんが、斜度は18%くらいあります。
下りで調子こいてると、普通に死ねる勾配ですからね。
僕は登りだからまだいいですが。
先ほどのヘアピンカーブを曲がった直後(10mくらい進んだ地点)で下を撮影。
もうすでにこれだけの高度差をつけているって凄くないですか?
まぁ18%勾配ですから高度差18mってとこのはずなので、数字にすればこんなもんですが実際見てみると恐ろしい高度差ですよ。
花脊峠着。
今日一番、「国道の峠らしい峠」に着きました。
ここまで来ると旧花脊峠にも行ってみたかったなぁ。
ただ帰りの時間が・・・。
ここには百井峠や前ヶ畑峠にはなかった京都らしい町境の看板がありました。
やはり今日一番認知されている峠。
酷道内の峠にも格差があることを感じました。
大丈夫、僕は百井峠推しだから・・・。
峠にあった案内板にメインストリートのように描かれる国道477号。
京都市よ。
本当にこの道を大々的にアピールしていいのか!?
確かに見どころはあったが、マニア受けしかしないぞ!
・・・当レポとしては運転に自信のない方は、避けた方が無難と補足しておきます・・・。
そして峠にはバス停が。
「百井別れ」といい、この路線はいったいどうなっているんだろう。
登山客向けってことなのか?
それしか考えられないんだが・・・。
下りははっきり言って面白みの少ない峠道でした。
檜峠の峠道をただただひたすら長くしたような、植林地を抜ける峠道。
こういう光景はちょっと好きになれないなぁ。
やたら道幅が広い。
3.0車線以上はあると思われます。
これはいったい何なんだろう。
この山道にこの広さは完全にオーバースペックと思われるんですが。
ドリフト用スペース?(事実ここでドリフトの練習する人多いらしい)
そんなことを気にしてたら、旧道別れという旧道の入り口を見落とすというあり得ないミスをしてしまいました。
くそう、まあいい、次はそっちを本目的に来てやるからな!
めちゃくちゃ道幅が広い。
いったいなんなんだ!?
百井峠へのあてつけか!?
そしてこんなに広いのに、なんでセンターラインがない!!??
もう意味がわからないし、想像もつかない!
この理由ご存知の方、ぜひご一報を!
なんか気持ち悪いんだよここ。
ついに、前ヶ畑で突入した通行規制区間にも終りが訪れました。
長かった、永かった、トータル3つの峠、1つの交差点が密集した地域。
しかしここからは人里を走れるのです。
やっぱりほっとするなぁ・・・。
ここで前ヶ畑峠~百井峠~百井別れ~花脊峠という酷道477号カルテットの四輪車走行難度いってみましょう!
狭さ 3 (百井峠、はっきり言って離合不可)
落石 0 (いちおう国道ですから)
勾配 3 (前ヶ畑峠、20%勾配は殺人的)
路面状況 1 (百井峠にてコンクリート舗装あり)
設置物有無 2 (前ヶ畑峠、百井峠、ガードレールは非常に少ない)
特殊評価 3 (百井別れ、切り替えしの可能性大の交差点は衝撃的)
合計 レベル12 (最低0 最高20)
現役国道が真谷林道(レベル11)越えちゃったよ!
さすが近畿三大酷道・・・。
人里とはいってもこんな感じですよ。
あともう恐らく皆さん忘却の彼方かとは思いますが、
ここは天下の政令指定都市 京都市左京区
ある意味さすが京都!
はなせ蕎麦気になるなぁ・・・。
そしてここでT字路に着きあたります。国道477号はここを左折。
477号をそのまま直進しても国道162号に出て福井へ帰還できますが、それではあまりに遠周り。
そこでついに477号を離れる決意をし、僕はここを右折しました。
京都府道38号京都広河原美山線(百井別れからの重複を離脱)を経由し、もう一つ峠を越えて161号に戻ろうと考えたのです。
しかしここからが長かった!
詳しくはこちら・・・。
以上、花脊峠編