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この道往けば act2

京都遠征第6弾 能見峠

2019.06.27 07:11

長かった酷道477号の旅も終り、いよいよ京都遠征編もラストの峠となります。

京都北山の峠の中でも、余りメジャーな峠でもないこの峠。

その名は・・・、

能見峠(のうみとうげ)


誰だ!阪神のピッチャーとか言った奴!!

ひとまず京都遠征ラストのレポ、

スタート!

京都府道38号京都広河原美山線から橋を渡るのが今回ご紹介する道。

京都府道110号久多広河原線

(くたひろがわらせん)

京都は地区によって府道ナンバーの割り振りが決まっています。

100番台は天下の京都市内に割り振られるエリートナンバー!

しかし・・・、

あれ??大型通行止め???

起終点京都市内なのに???

起点から500mでこの状態!!

ここが天下の政令指定都市だと・・・。

これが廃道探索における最大の敵、マント群落の最終形!(くずなどのツタ植物と木等の密集地帯)

電線が切れちゃうよ!!

しかしひと夏の間によくぞここまで・・・。

道は集落を過ぎると杉林に突入します。

この辺りでは石垣が見られました。

やはり古い街道筋なんでしょう。

隣を流れる久多川。

連日の雨で水量は多めです。


この辺りではこのような木橋が見られました。

一家に一橋くらいのペースであります。

対岸に畑でもあるんでしょうか??

道幅はこのままですが、勾配はかなりのもの。

10%はありそうです。

しかしそもそもの通行量が多くないので、そこまでの走りにくさはありませんが。

実はこの道、峠の先にある久多集落に通じる唯一の道です。

このあたりは半分以上の携帯が繋がらないデッドゾーンであり、また害獣の頻出地域でもあるのです。


久多集落は平家の落人が作った集落と呼ばれており、それも納得の山深さ。

冬期は110号が通行止めになる為、わざわざ滋賀県大津市に迂回しなければ市内には入れない地域。

もう久多は滋賀県でいいんじゃないだろうか・・・。

ダメですか・・・。

そうこうしているうちに・・・

能見峠、着。

賞味45分ですが、様々な景色を見せてくれる飽きない峠でした。


この峠、別名として集落名から「久多峠(くたとうげ)」とも呼ばれます。

まぁどちらも地名由来なので「どちらから見た名前か」という観点からすると、僕は京都方面から来たので久多峠と呼ぶのがやはり正解かと思います。

まぁこの辺は好みで呼び分けてOKかと。

ここにも花脊峠で見たのと同じ、木の町名板がありました。

個人的にこれは京都らしくて好きですね。

もちろん反対側には「久多宮の町」と書かれています。

切り通しの美しい峠ですが、惜しむらくは展望がいまいちな点。

もうちょっと突き抜けてれば素晴らしい景色が見れそうなんですが。なにげに標高は653m。

前ヶ畑峠(627m)より高い!

なんかいかにも古そうな板をひっくり返してみたら、手書きの「久多峠」の文字が。

登山客用??

まぁ確かに峠を示すものは他になかったので証拠写真として・・・。

下りは急勾配、急カーブで一気に下っていきます。

事故の危険はこっちの方が高そうです。


まぁでも四輪車通行難易度で言えば、1か2程度です。

いっても都道府県道なんですし。

ただし計算できる道ではないのでご注意を・・・。

なかなかきてるヘアピンカーブ!

いいよ!

この線形!この高度差!後半がぜんテンション上がってきた!!

最近このアングルでカーブ撮るのにはまってまして、お付き合い願います。

久多集落に到達。

いよいよ残りは後わずかです。

久多集落はいわゆる限界集落。

どなたかスローライフを満喫しに移住してみませんか?

石垣をぶち抜いて育っている大木。

栃ノ木峠の大木を彷彿とさせました。

道とは関係ありませんが、これは衝撃的な風景でした。


撮影技術の拙さから、その衝撃をここに伝えきることはできてないとは思いますが、是非一度ご覧ください。

僕はこの光景が目に焼き付いて離れませんでした。

集落を抜けると再び森。

なんか同じ景色を繰り返しているような錯覚に陥ります。

狐に化かされたか??

ミスで交差点の写真を消してしまい申し訳ないのですが、この先で実は交差点にぶつかります。

滋賀県道783号・京都府道781号麻生古屋梅ノ木線

(あそこやうめのきせん)


長い!

越府県で番号統一しろよ!


実はこの京都府道110号、この長ったらしい名前の県道で終点となります。

つまり600番以上大きい番号に終点がある府道なのです。

まぁ京都府道は番号の振り方に特徴があるので(上記)そういうことも起こりうるんですが。

福井から見るとかなりかわった終わり方と言えます。


ちなみに福井県は越県県道の番号は統一しているので、通常200番台までしかないにもかかわらず、

福井県道・京都府道771号名田庄綾部線

福井県道・京都府道772号高浜舞鶴線

というたった二つの700番台県道があります。

以上、余談でした!

番号が急に大きくなると道も広くなりました(なぜ。

この橋はもうすでに滋賀県。

交差点後すぐに県境があるのです。

そして国道367号にぶつかって長かった京都遠征も終了です。

じつは近いうちに岐阜遠征も予定しているのですが、次回は福井県内の有名峠をご紹介しようと思います。

こちらもお楽しみに!


以上、能見峠編