6月18日22時22分 地震発生で漁港の道の駅から緊急避難
夜、10時半過ぎ。
何やら外がざわついている。
話を聞けば、近くで地震が起こったらしい。
この車は、風が吹いたり、寝返りを打っただけでも揺れるので、二人とも全く気付かなかった。
ネットニュースを見ると「新潟県村上市で震度6強の地震」とある。
続けて、ちょうど数時間前に居場所を伝えていた東京在住のTさんから、
「津波注意報が出ています。気をつけて」とLINEメッセージが。
ラジオで確認すると、「日本海側に津波の恐れあり」とのこと。
今いる富山県滑川市の道の駅「ウエープパーク なめりかわ」は、日本海に面した漁港にあり、駐車場の停車位置の10mほど先に、高さ2m位の堤防が築かれているのみ。
東北の被災地を廻ってきた経験上、いつ、どこで、何が起こってもおかしくないという危機感は常に持ち続けているKY夫婦。
とりあえず安全と思える場所まで避難し、何事もなければそれでよし、ということで、すぐに車を出す準備をする。
ちなみに、この辺りに高台はない。
隣のキャンピングカーのご夫婦は、今より少しだけ内陸部にある道の駅に非難するといい、我々にも勧めてきたが、ともかく津波が押し寄せないと安心出来る場所まで移動しないと落ち着かない。
「それぞれの判断で」ということで、お互い無事を祈って、内陸部へと向かう。
夜間の道の駅の宿泊は、自己責任が原則。
これまでの経験上、何かあった時に地域の情報を得られなかったり、放っておかれる危険性も高い。
とりあえず水やガスボンベを買い足したりもしたいということで、一行は夕方買い物をした富山市内に内陸部にある24時間営業スーパーの駐車場へ。
飲み水は合計10ℓ、ガスボンベ6本、 ティッシュ、パンを買い足して、とりあえず駐車場の隅っこに車を停めさせてもらう。
他にも、置きっ放しの車が10数台停まっている状況なので、大丈夫だろう。
30分ほどすると、次第に周囲が賑やかになって来た。
非常用のグッズを買い足しに来たのだろうか。
車の外に出て、地震や津波について情報交換している人の姿も目立つ。
新潟地震も経験している方たちだけに、いろいろと想定していることだろう。
しばらく車の中で休んでいると、周囲が静かになり始めた。
どうやら津波注意報も解除されたらしい。
駐車場に停まっていた車も、ほとんどいなくなった。
Google MAPで、周囲が神社に囲まれていることを確認し、今夜は、この場をお借りして夜明かしすることに。
先ほどの地震が余震であり、これから本震が来るようなことがないよう祈りながら。