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逆のものさし講新聞 「後世への手紙」

「苦難」元川

2019.06.28 21:00



「苦しみ」は出来れば味わいたくない。楽しいことばかりが続いたらいいのにと思いがちである。


四苦八苦。人間が生きていて、必ず味わうはずの苦しみの種類を言っている。


<意味>

仏教で、生(しょう)・老・病・死の四苦に、愛別離苦・怨憎会(おんぞうえ)苦・求不得(ぐふとく)苦・五陰盛(ごおんじょう)苦の四苦を加えた言葉。


以前逆もの講で教えていただいた。この苦しみのから逃れられない。


僕は農業を始めて2年目となるが、農作物の生命力の仕組みに、とても驚かされる。


稲作で、種子から田植えをする苗を育てる。播種専用の土を苗箱に敷き詰め、その土に水を掛け、その上に種子を蒔き、更にその上に土を被せる。それを倉庫に保管する。


10日間くらい経つと2センチ前後の芽が出てくる。水をあげたのは播種したその時だけ。その水分を10日間生きるための糧にしているのだ。


芽が出たら、僕らの場合は簡易プールに移動させ、水をあげたり、切ったりさせる。すると2週間くらいで20センチ前後まで苗が育成する。このぐらいで植えごろとなる。


簡易プールは圃場(田んぼ)に設置している。僕は今年、その育苗係になった。先輩から水を切らすとすぐに枯れるよとアドバイスされていた。


だから水は毎日苗箱が浸かっている状態にしていたが、実はこれではあまり育たないことがわかった。


水をあまり与えない。逆に、カッと水を切らす(抜く)作業も必要なのだ。すると、苗はしっかり根を張り元気になる。


逆に水にずっと浸かっている苗は、元気がない。弱々しい。梅雨時期は常に簡易プールの排水を開けておく必要があることも学んだ。


もちろん、水を切って、気を抜くとすぐに枯れてしまうのだが。


今年はあまり上手く出来たとは言えない。失敗した苗も沢山ある。


「来年こそは!」と思いながら、毎日失敗した苗たちに向き合っている。