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ちばつかさ こころとからだの中身から

笑ってはいけない世界。「頑張れ」のジレンマ

2019.06.29 00:52

「頑張れよ」「耐えた先にいいことある」「汗水垂らして働けばきっと」なんて教育をされてきて、僕たちは頑張ることでなにかを得ることができると信じて生きている(生きてきた)わけです。


怠けちゃダメだ、手を抜いたらダメだ、逃げるな、諦めるな。そうやって耐えることが美徳だと教わってきた。

世の中はそんな空気感で満ちていて、それが当たり前だとも思っています。


でも苦しくて誰かが自殺したとすると「なんで頑張りすぎたんだ」「もっと手を抜けばいい」「会社なんか辞めればいいのに」というまったく真逆の反応が返ってくる。


なんだ?このジレンマは。


楽しく仕事をしていると「楽してなんだ」と言われたことがありました。

仕事がらお金が追いつかなくて、“状況的に”はしんどいことなんか腐るほどあるんだけど、それでも楽しく仕事をしているのは違うらしく、この空気感の中ではそんな時はどうやら神妙な面持ちで、苦しい表情で、いまにも倒れそうな状態を“演じなければいけない”らしいのです。


同じに頑張るのなら楽しんだほうがいいじゃんか。


高校の野球部に入部した時、そして大学の野球部に入部した時先輩からこんな指摘をされたんです。


「お前はいつも笑ってるな。笑ってんじゃねーぞ」と。

それは前向きなことじゃなくて「ニヤついて練習をするな」という厳しいメッセージだったんだけど、葬式じゃあるまいし自分の好きな野球をしているのになんで笑っちゃいけないんだ、なんで楽しんじゃいけないんだ。ってその時感じたんです。


逃げるのがめっちゃうまい、受け身がめっちゃうまければ大抵のことはかわせるしだから失敗もできるんだろうけど僕たちはそれを教わってこなかった。


柔道は最初に必ず受け身を練習するのに、人生は頑張ることしか教えてくれなくて、逃げたりかわしたり受け身をとることは一切教えてくれないわけです。


この「頑張れ」と、問題が起きた時に言われる「頑張るな」のジレンマ。


「頑張る」なんてことは理想であって、その理想を一生懸命追っかけているのなら、時に逃げたってかわしたっていいんじゃないの?って思うのです。