【手段と目的】気づいたら違う所に行っちゃいますよ
例えば自宅から1kmくらい離れた所にあるスーパーに買い物に行くとして、あなたは移動手段として何を使いますか??
歩いてでもいいし、自転車でもいいし、
自家用車か、バスか、もしくはタクシーでもいいですね!
それぞれメリットorデメリットがあって、かかるコストも違います。
歩いていけば疲れるし、時間もかかりますが、得られるメリットは健康だったり、お金もかかりません。
自転車だったら早くて楽ですが、帰りに雨が降った時の事を考えると『やっぱり傘もさせるし、歩きで行こうかな?』と考えます。
とはいえ車が1番早いし楽だし、大きな荷物が積めて便利ではありますが、
健康のためにはどうか?駐車場は?と色々選択の余地はあるかもしれません。
結局いろいろ考えた末、この選択肢の中からどれを選ぶか?はどのように決定しますでしょうか?
それは『目的と優先順位』によるんですよね。
大きな買い物をしたいので、荷物を積みたい!ってことを優先すれば、車かタクシーになります。
健康面や金銭的コストも考えるなら、徒歩を優先するかもしれません。
まぁ細かく言い出したらキリがありませんが、買い物に行くという目的以外に、自分が優先すべきことを考慮して、移動手段を選びます。
じゃあ逆に、今回のケースを移動手段から考えるとどうなるでしょう??
健康のために歩きたいから、〇〇に行く。
自転車に乗りたいから、〇〇に行く。
車に乗りたいから、〇〇に行く。
これは移動手段をまず第1に目的として考えているので、行き先はそれに合わせて〝コストが見合う場所〟を選択することになります。
なので移動手段を先に選ぶと、行き先が変わっちゃいますよね。
これが、手段であるか?目的であるか?の違いの大きなポイントです。
今やりたい作業は手段か?目的か?
行き先が目的であると、移動手段を何するか?考えればいいです。
でも、行き先が決まってないのに移動手段を先に考えてしまっては、最終到着する場所が変わってしまうことがよくあります。
つまり、本来行きたい場所にたどり着けない恐れがあります。
例えばよく一般的に言われる〝資格〟なんかもそうですね。
資格を取るのは、目当ての職業に就くための〝手段〟であり、当然〝目的〟ではありません。
資格を取ることを目的としたなら、取れる資格を取ってから、それに対応する仕事を探すことになります。
それでは本来やりたかった仕事ができるとは限りませんよね。
では美容師の技術はどうでしょうか?
新しくて素晴らしい技術を身につけることが目的であるなら、それに対応するお客様を後から選ぶことになります。
お客様を喜ばせたいのが目的であるなら、いま自分がそのお客様に喜んでもらえる技術を身につけようとします。
自分のために技術を勉強したいのか、お客様を喜ばせるために技術を勉強したいのか?では微妙なズレが生じている事もあると思います。
この『〇〇のために』という目的の部分をちゃんと整理できていないまま走り続けると、気付いた時には全然違う場所にたどり着いていた、なんて事は沢山あるんです!
目の前の感情や技法ばかりにこだわるのではなく、本来目指しているモノは何なのか?をキチンと理解してから、手段を考える。
これが本質を考えることにもつながります。
何かの勉強をし始めるのもそうだし、
仕事そのものも、そうかもしれません。
仕事そのものは目的ではなく手段であるからこそ、やれる事・やるべき事が明確になるのだと思います。
悩む事があったり、今やっている事に不安になったら、一度立ち止まって考えるクセをつけると、本来の目的を思い出して道を改めることにもつながります。
手段と目的、キチンと整理をしてみましょう。