雨乞い 2019.06.30 14:38 夏に向かう夜に指先を浸す無音を攪拌する常夜灯地響きの下に最果て(躓いて、)やすらぎは思い出の中にしかないと、信じていないと死んでしまうので、「声を、ちゃんと聞いててね」「いまから帰るよ」知っている知っているこんな日は、そんなふうに泣くこと灰色が眉間を擽って鸛は海へ…いまでも心室のうちがわを弱々しく叩くその音が