プラスチックのことをあれこれ思うと、快適な暮らしってなんだろうと思う。という話
5月に自転車をメンテナンスしました。
タイヤやワイヤー類をすべて新しいものに交換したため、新しいママチャリ1.5台分くらいの料金がかかりました。
だから最近、自転車にずいぶん乗っています(笑)
自転車に乗っていて気になるのが路上のごみ。
目につくのはレジ袋、コンビニコーヒーのカップ、ペットボトル。そして吸い殻。
先日は、カラスにつつかれたと思われる現場にも遭遇しました。
スウェーデンの研究者が調べた結果、プラごみが海に流出するルートには5通りあり、次のようになります。
①下水や豪雨時の雨水が処理されずに流出
②沿岸の埋め立て地からの流出
③道路上のプラごみが排水溝などから海に流出
④海辺で遊んだ人たち(含、釣り人)が残したごみ
⑤工業生産プロセスからのプラ素材が不適切に廃棄されたもの
路上や河川敷のプラスチックは①③④に該当します。
知らなければ気にならないけれど、知ってしまうと気になることってありますよね。
路上のごみに続いて3日ほど前から気になりだしたのは自動車タイヤ由来のマイクロプラスチック。
古くなって交換されるタイヤは、新品時から10%以上減っているらしい。
日本のタイヤ販売量が年間150万t程度なので、10万t程度がマイクロプラスチック化しているのですね。
自動車は現代生活に不可欠な道具。
土地が広く人口密度の低い北海道に暮らす人は、一人当たりの走行距離が全国平均を超えるはず。
十分な便利さを享受しているのですが、排ガスやタイヤ由来のマイクロプラスチックを考えると、環境に負荷をかけているのは間違いない。
大阪で行われたG20でも議論されたプラスチックごみ。
先進国の対応は全廃がトレンドです。
しかし、プラスチックを使わない生活 ― 容器が天然素材からつくられ、衣料品も綿からつくられる ― は自然環境に負荷をかけるし、食料不足にもつながります(バイオエタノールの時がそうだったように)。
綿花栽培を進めていた地域は軒並み水不足(地下水位の低下)を招いています。
天然素材の衣料品需要が高まると、水不足に悩まされる人が増える。
水の豊富な日本にいると実感がわきにくいのですが、恒常的な水不足生活が日本でおこるとトイレの水を流せなくなります。あぁ。
じゃ、どうすればよいの? と僕に問われても「わかりません」としか答えられないのですが、快適な生活は環境負荷の上に成り立っている事実は頭に入れておく必要があると思います。