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とっかり

岩手↔別府 3600キロの車旅 その参

2019.07.03 14:50

【これまでの記録】

旅立ち

その壱

その弐


いよいよ3日目に突入しました、車旅。この日は徳島県藍住町の「藍の館」に行くため、ちょっと遅めに活動開始。顔を洗うために外へ出ると、昨晩は全く気が付かなかった、海が広がっていました。

海の音なんて全然気が付かなかったなぁ…と思いながら、しばしぼんやり。

近所の方がワンコの散歩をする姿も見えて、めちゃくちゃ気持ちの良い場所でした。

思わず「日本の夜明けは近いぜよ」なんて呟いてから「つーかここ、高知(土佐)じゃん!坂本龍馬じゃん!!」と気がつきました。桂浜ではないけれど。

砂浜を歩いてふと時計を見たら、ちょうど6時。いやー、健康的。なんて思いながら靴の中に入った砂を出してみると…

結構たくさん入ってました。夏用のスニーカーだから通気性がよくてねぇ…。

ちなみにお世話になった海の駅は、こんな所です。

海が近いだけあって海水浴の人たちもたくさんいらっしゃるんですね。車中泊の車も適度にあって、とても良い場所でした。ありがたや。


さて、ここからおよそ2時間ほどの場所にある藍住町。その昔、藍染の原料となる「すくも」を作る藍のプロ・藍師がたくさん住んでいたことが町名の由来だそうです。今では主だった藍師さんは5名ほどというから、むちゃくちゃ貴重な方々です。

そんな藍住町にある博物館「藍の館」。ここでは予約不要で本藍染の体験をすることができます。(染めるものを持ち込む場合は要予約)

大藍商・奥村家の屋敷を活用して、藍染体験や藍染作品の展示、販売などを行っています。

当時は藍を買い付けに来た人たちに商談後、ご飯を出したり宿泊してもらったりしていたそうです。それだけ遠方から買い付けにきていたんですね。

ここが藍染め体験の場所。私が行った時には鳴子の小学生たちが体験学習に来ていて「こんにちはー!」「これ作ったー!」と若干、囲まれました(笑)

私が藍染め体験を終えて外に出ると彼らも出発するタイミングで、「これ染めたよー」と自分が染めたものを見せたら

「変な色ー!!」

と言われました。いやいや、色はオマエと変わらんわっ(爆)!

(ちなみにシルクのストールを染めたのですが、どうしてもキレイに撮れなかったので、ご希望の方には実物をお見せします。…いや、ほんとにキレイな色になったんですよ?(汗))

そんな小学生たちに「岩手から来たんだよー」というと

…( ゚д゚ )…イワテって、ドコ??

という反応。引率の先生だけが

Σ⊙▃⊙川 え、岩手ですか!?

という反応。そうだよなぁ、わからんよなぁ。自分も四国の位置関係、よくわかってなかったもん。(オイ)

「車で来ましたー」と伝えたら、先生、苦笑してました。(そりゃそうだ)


その後、藍染作品の展示販売コーナーで店番をしていたマダムと、しばしおしゃべり。

こんな深い青が自然の色で出せるのかと驚き。

欲しいけど買ってもきっと使えないなぁ。てか、そもそも買えないなぁ…と涙を飲みました(笑)それにしてもキレイだった…。


美しいものをたくさん見させてもらって、大満足で後にした徳島県。いよいよ九州上陸を目指し、出発です。

「船」と名のつく乗り物に乗った瞬間に酔ってしまう体質のため、フェリーを避けて陸路で向かいます。

そうするとね、通過するのですよ。あの天下に名高い(?)瀬戸大橋を!!

この橋は本当に凄かった!大きいし長いし、テンション上がるし。

そんな「いやー、瀬戸大橋を渡っちゃったよ~」と、ご満悦だったのも束の間。

ここからがこの日、最も過酷な時間の始まりでした…。


この日目指した場所は、大分県にある「道の駅 原尻の滝」。

東洋のナイアガラと呼ばれる滝があるとの事で、これは見てみたいと目的地に定めたわけです。ところが…いけどもいけども全く着かない。九州に入り、大分に入り、最終目的地の別府を通過し、どんどん民家がなくなり車は一路、山の奥へ。

ここでね、ようやく気がつくわけです。

「ナイアガラなんて言われてる滝が、街なかにあるわけないヨネーーーー!!!」

もう、アホかと(爆)

ただ、今回、夜の山道を運転してみてわかったのですが、山によって確実にヘイキな場所とイヤな場所が存在するという事。決して霊感があるわけではないので、単純に場所との相性なんだと思いますが…。

ただ、レビューを見る限り車中泊のスポットになっている(っぽい)感じだったので、とりあえず現地に行ってみようと進みました。

で、到着したらね。

やっぱり怖いんですよ!!!

思ってたよりも人が少ないことや、やっぱり山なこと、そして場所的にめちゃくちゃ怖くて仕方がない!!一度は寝ようと試みるのですが、どうしてもザワザワして寝れません。

「これはもう、移動せんと寝れんな」

と判断して、急遽、別の場所を検索。すると10分程度行った所に良さそうな道の駅を発見したのです。

ここなら朝7時半から開店するお店もあり、家族連れにも人気の場所とのことで即移動。

ようやくたどり着いた「道の駅きよかわ」で、なんとか眠りにつきました。


今でも思い出すとちょっと怖いこの体験。これを経験して「車中泊はここまで。帰りはビジネスホテルに泊まろう」と決意しました。人生、何事も経験。でも初めての車中泊を遠方でやるのは、マジでおバカが過ぎると実感しました。(九州まで行ってやっとか!!)


そして次回からはいよいよ、別府のツアーです。あまりに奇想天外なツアーなので、ダイジェスト版でさらっとお伝えいたします(笑)