113. アナログ人間かデジタル人間か

あなたはデジタル人間、またはアナログ人間ですか。デジタル人間とアナログ人間の違いは、人間に興味を持っているかどうかによります。デジタル人間と呼ばれる人は、人間同士の関わり合いに興味を持っていません。一般論ですが、シニア層はアナログタイプの人間が多く、若い人達はデジタル人間が多いようです。パソコンが生活の一部である若い人達にとっては当然のことなのかもしれません。

オフィスに、隣の同僚に対して口頭で話せばすむことでもメールで済ます人がいます。椅子を少し動かせて会話をすればよいのでしょうが、それをせずにメールで済まします。簡単だからなのでしょう。まさかと思うならば、一度周りを見渡してみると意外にあなたのそばにいるものです。価値観がお互いに異なっています。

さて、冒頭の質問ですが、どちらのタイプかわからない人は次の質問に答えてみてください。「あなたは缶コーヒーを購入する時、コンビニの店内に入って購入しますか、または、店先にある自動販売機で購入しますか、値段は同じだとして、どちらでしょうか」自販機で購入する人はデジタルタイプです。デジタル人間は人と関わりたくない性格が行動にでます。店員ともできれば言葉を交わしたくありません。しかし、理由は何かと尋ねると、自販機で買う方がスピーディだといいますが、コンビニは客を待たせないことをモットーにしているので、時間差は数秒の差でしかないはずで、これは理由にはなりません。

一方、店内で購入する人はアナログタイプで、店員と接することは苦にはならず、ついでに無意識に店内のＶＭＤにも興味をもちます。どちらのタイプが良いかは良否の問題ではなく、仕事によって向き不向きがあるということです。高級化粧品のように対面販売を重要視する仕事はアナログタイプの人間に向いています。デジタル人間は、コツコツと一人で仕事をする技術職とか研究員に向いているのではないでしょうか。