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画家のノート

心が空っぽになると…

2019.07.12 20:00

本が好き…

ここ20年以上!アトリエの本棚 前列は然程の変化なく、20代に出会った本ばかりが並んでいます。

空っぽになると…本に会いたくなります。

海の傍にアトリエがあり、1人で過ごします。

鳥の声が色になって…

風の匂いが色になって…

静けさ深さにふれながら、私が画布の向こうに入りたいからです。


とても淡々としていて とても静かな日々…

アトリエに私の相棒がいるとしたら ! 

それは まちがいなく本です!

特に本棚前列に並ぶ方々!笑

そして、昔は、まちがいなく アトリエの相棒は猫のエンツォ君でした。



時々…本①

今回は、アトリエの本棚前列から一冊!ご紹介したいと思います。

□沈黙の世界/マックス ・ ピカート 

みすず書房

初版1964年


時々…本♫

マックス・ピカートの「沈黙の世界」

21歳の時にマックス・ピカートの「沈黙の世界」を初めて読みました。その世界の在り様…ピカートの言葉の美しさ優しさ、視線の深さに魅せられ、生きる力をいただきました。きっと、今も 生きる力をいただいています。

「愛のなかには言葉よりも多くの沈黙がある」

本の中の一節です。


苦しいほどの喜びや悲しみに寄り添えるのは、言葉ではなく沈黙なのではないかと…

絵画の中にも 言葉より多くの沈黙があると…私は思います。

マックスピカートの「沈黙の世界」素敵な本です。 巡り会いましたら是非!読んでみてください。


2019年前半、鴻来有希 絵画展/ silence #1,2を開催いたしました。

silenceシリーズは、マックス・ピカート「沈黙の世界」と井政・神田の家の2つの静けさ深さ…美しさを土台に展開しています。

静けさや深さは沈黙に似ていて、沈黙のあらわれなのではないかと…私は感じます。

絵画もまた、沈黙に支えられています。

2019年秋!鴻来有希 絵画展 silence#3 を開催予定です。

そして!来週7/17〜21 展覧会を開催いたします。とてもユニークな展覧会です!

□千代田区有形文化財

井政・神田の家