40代からのボクシング 第29話『ジム31〜32日目：マス』

一年以内に人と対峙する。

これは、約3ヶ月前、ボクシングを始めるときにジム初日に立てた目標です。そして、今回、準備運動、縄跳び3R、シャドー4Rを終え、さあサンドバッグ打とうかとグローブをはめていたその時、会長から『マスいってみましょうか』の声が。ぬぬぬ、なんと、マスですと。ええ、マスというのは、マススパーリングやマスボクシングと呼ばれるものの略称で、"力を抜き寸止めでパンチを打ちあう、パンチのタイミングであったり相手との距離感をつかむための練習" です。つまり、リングの上で人と対峙して行う練習です。きゃー。どうれしい。返事はもちろん『お願いします』ですね。

初めてのマス。

相手はソーヤングなトレーナー氏。初めてなのでやり方を説明してもらいました。パンチは振りぬかないこと、基本当てないこと、今までやってきたコンビネーションなんかも試してみることなど。そして、ついにゴング。打ち終わりのガードを下げないこと、しっかりジャブを打つこと、やってきたことを試してみる、を心がけて、打つべし打つべし防御すべし。まだ全然練習してないフットワークを駆使して笑。おおお、どえりゃー楽しいがや。途中、トレーナー氏から『多少当てちゃった方が感じがわかると思います。今日は僕が相手なんで軽く当てちゃっていいですよ』とのお言葉。そして近づく二人の距離。ジャブを放てばグローブでいなされる、そんな距離。打つべし打つべし防御すべし。当てちゃっていいですよ、のチャンスタイムですが当てる技術がございません笑。でも当たらずとも、フック打ってみたり、ボディ打ってみたり、コーナーに追い詰めようとしてみたり笑、色々やってみることができ、すんごい楽しかったです。すんごいHPけずられましたが笑。終わってから会長にたずねてみました、またマスのチャンスはいただけるのかと。すると、人が少ない時はどんどんやっていきましょう、との返答が。おおお、すんごい嬉しいです。普段ジムには所狭しと会員さんが練習しており、リング上もミット打ちなどで常に稼働しておるのですが、今回は雨のせいでしょうか、会員さんが少なかったためチャンスが回ってきたようです。そして、これをきっかけに新たにマスという練習をできるようになったわけで、ありがたい雨でした。サンキュ雨（ウ）。これからはフットワークやディフェンスもしっかりやってかねばだなー。ガードしっかり上げて、打つべし打つべし打つべし。

つづく