お懐紙
2019.05.10 04:14
茶道を担当させていただいている専門学校、大阪IR&ウェディング・ホテル専門学校の生徒さん。
4月からは100人以上の生徒さんの授業をもたせていただいています。
入学したばかりの1年生、夢と希望にいっぱいで本当に可愛らしい。
茶道にはじめて触れる方ばかりですから、どうしたら茶道を好きになるかな、どうしたら美しい所作を身につけてもらえるかなといつも考えながら授業をしています。
さて、そんな生徒さんのお一人。
お休みの日にご家族で大塚美術館へ行かれたそうです。
先生のことを思い出して、買いました!とお懐紙をプレゼントしてくれたのですが、
その時の私への、声のかけ方、話し方が本当に優しかったのです。
「先生、このプレゼント。もらっていただけますか?」
「先生、このプレゼントどうぞ。」
「先生、お土産買ってきたのでどうぞ。」
ではなく、
「〜をもらっていただけますか。」
きっと私の都合を考えて、使ってもらえるか、喜んでもらえるか。
そんなことを思って伝えてくれた言葉。
優しい言葉だなあと感じました。
頂いたプレゼント、お友達同士お揃いだったようで私もその仲間に入れていただきました。
いつも思うのですが、若いからとか年齢が上だから、男性だから女性だから、先生だから
生徒だから、その人がどういう方であるか優しい人なのか相手を気遣える人なのかは全く関係ないと思うのです。そしてその人が、今優しくないとしても気遣いができないとしても、それがその人の全てではないとも思っています。
私自身が日々優しくないな、気遣いができていないなと感じそれを改善する日々です。
だからこそ、自分のありかたを内観できる茶道で心の余裕をもち、人へ優しく気遣いができる人に少しでも近づきたいなと思っています。