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kanagawa ARTS PRESS

かながわ芸能歳時記 「鳥屋(とや)の獅子( 相模原市緑区/諏訪神社/8月 )」

2019.07.11 15:10

第 20 回

山あいの夏を彩る獅子舞

鳥屋の獅子舞

鳥屋の獅子頭は、全体の形が細長く、「重箱獅子」とも呼ばれている 


 鳥屋の獅子舞は、毎年8月の第2土曜日に、諏訪神社にて午後4時頃に奉納されます。江戸時代の初め頃に、天台宗清真寺の十世住職円海法印が武州八王子から伝えたとされ、県指定無形民俗文化財に指定、市登録無形民俗文化財に登録されています。

 獅子頭は円海法印自らが彫ったものといわれ、父獅子の下顎の裏側には「円海」の銘があり、この頭は昭和60年まで使われていました。

 当日は、万灯が先導する山車、御輿などが、獅子宿から神社まで賑やかに練り歩きます。父獅子、母獅子、子獅子からなる一人立ち三匹獅子舞で、ささら*子三人と笛、唄い手が複数つきます。父獅子、子獅子は腹に太鼓を付け、母獅子はささらを持ち、舞は筵(むしろ)の上のみで行われ、筵から筵へと跳躍し、体を上下に振る激しい舞です。舞の後には、獅子に付けられた五色の飾り紙が魔除けとして見物人に配られます。

*ささら:多数の溝を彫った竹製の棒を、細い棒でこすって音を出す楽器。


住所:神奈川県相模原市緑区鳥屋1140 諏訪神社

交通:JR横浜線・相模線、京王線「橋本駅」から「鳥居原ふれあいの館」行きバス(橋07系統)「鳥屋郵便局前」下車 徒歩2分

日程:令和元年8月10日(※雨天時は11日に延期)

お問合せ:相模原市役所 鳥屋出張所 042-787-0611


●同時期(9月)開催のその他の祭り

御霊神社の面掛行列(鎌倉市坂の下/御霊神社/9月18日)

遊行寺の踊り念仏(藤沢市西富/清浄光寺=遊行寺/9月23日)


協  力:相模原市教育委員会

写真提供:相模原市教育委員会