第四回公演直前!突撃役者インタビュー☆vol.1
皆様、こんにちは。キムでございます。
遠くから失礼します。
TEAM909第4回公演『愛されたいとか言ってる奴は全員死ね』まで、残り一か月程度となってきました。私たち団員も、日々稽古に励んでいます。
(※予告動画をどうぞ)
私たちの伝えたい芝居を、是非劇場に観に来て頂ければと思います。
ところで、私たちは日々稽古日誌等をアップして、皆様に楽しんで頂こうと粉骨砕身しております。しかしそんな時、主宰であるbobsonの口から、このような発言が飛び出しました。
「やはり、坂本戦で燃え尽きてしまったのは否めないですね。あの試合のためにカムバックしたわけだし、それ以上求めるものがなかったんですよ」
あ、間違えました。これは2000年10月11日、ボクシングのWBA世界ライト級タイトルマッチで挑戦者・坂本博之と戦ったチャンピオン・畑山隆則が、後年のインタビューで語った内容でした。
bobsonの発言はこうでした。
「やっぱり、夏公演に誰が出るのか紹介した方がいいんじゃね…?」
「歩行する中性脂肪」との異名を持つbobsonですが、たまには役に立つ発言をするなあと思いました。
というわけで、今回からお届けするのは夏公演に参加する役者たちへのインタビューとなっております! 夏公演の予習として役立てられる記事をお届けする予定ですので、皆様是非ご覧になってください。
それでは記念すべき第一回目の役者はこいつだ!
じゃん! 毎度おなじみTEAM909の特攻隊長を名乗る原山啓吾です。
TEAM909の作品には旗揚げから出演している、まさにTEAM909の看板と言っても過言ではない役者ではないでしょうか。着々とファンを増やしつつあるとのことです。ちくしょう。
夏公演では「謎の男」役を演じます。どういうことだ…? と思われた方々。その答えは、私の口から言うことはできません…。その謎は、劇場で明かされることでしょう。
それでは、いよいよインタビュースタートです。
―じゃ、まず自己紹介を…
原山啓吾(以下・け)インタビューはいっつも最初。TEAM909の特攻隊長、原山啓吾です。よろしくお願いします。
―自己紹介はそれだけでいい?
け あと何が必要か…えっと、TEAM909の公演は全部出てます。
―まじ?
け そう。TEAM909のメンバーが20人くらいいる中でも、もう古株だから(笑)
―そっか、そうだもんな。全部出てみて感じたこととかある?
け えっと…俺ボブ(主宰)のこと好きだなあって(笑)あの脚本は、好きじゃないとやれないと思いますね。
毎回公演のメンバーが変わる中で、新しい課題というか、やらなきゃいけないことが
どんどん増えていくのは、俺の中では凄い楽しいなって思います。
―課題を解決する作業っていうのがね。
け そう。今年で演劇始めてもう二年になるんで、今回も気合入れて頑張っていこうかなって思ってます。
―これから、どういう役者になっていきたい?
け 漠然としてるけど、みんなを引っ張っていける役者かな。「どんな役でもこなしたい!」っていう気持ちには別にならなくて。自分のやるべき仕事をしっかり見極めて、忠実にこなせる役者になりたい。千秋楽まで、みんなが緊張したりすることなくいつも通りの演技ができるように引っ張っていけたらなあと思ってますね。
―特攻隊長としていろいろ考えてるんだなあ
け (笑)実はね、実は。
―じゃちょっとばかし話を変えるけども。今回の夏公演の役どころについて教えてもらえる?
け 今回予告編でも出てる、「謎の男」役をやらせて頂きます。
―どういうやつだろう? それと、何か演じる上で考えていることとかあれば…
け ミステリアスな人ですよねえ。いろんなところで出てきます。3人の「私」の物語の中に一回ずつ。違う人として。なんかね、大変(笑)
―違う人だからね。
け そうですね。まだ自分でも同じ自分に見えるんで。役を生きるっていうことで考えると、それぞれのエピソードに応じて、自分の経験を掘り出していくっていう作業が今までの比じゃないくらい多くて。でもその3人をどうやって演じ分けるかっていうのは、是非注目して頂ければと思います。
―自分の経験を役として落とし込む作業はね、大変だよね。
け いつもそうやってるんですけど、精神的にも追い込まれます(笑)
―具体的にどういったことをやってるの?
け 自分の中で、脚本上の話と似た体験を思い出して、その時の自分を思い描いてみる、とかですかね。職場とか、家にいるときの俺って静かなんですよ。その時どんな顔してるんだろうっていうのを、自分でカメラで撮ってみたりして、掘り出す作業をやってますね。
―どんなところをお客さんに見てもらいたい?
け 自分の中で伝えたいことがあるんですよ。それはちょっと言えないんですけど、
それがお客さんに染みてくれればいいなと思ってます。
―今回の夏公演『愛されたいとか言ってるやつは全員死ね』の全体を通して、どこが魅力かな?
け これは難しいな(笑)やっぱり注目してほしいのは、オムニバスのストーリーかなあ…。今回のストーリーは人の感情が見えにくいところがあるから、サブテキスト(※注)とかをお客様も考えながら観ていただけると、より今回のテーマが伝わるんじゃないかなって思います。
あと、今回の脚本はボブさん(主宰)の脚本の中でもトップクラスで好きなんですよ、俺は。俺やっぱりラブストーリーが好きなんです。
(※台本に書いてあること以外のキャラクターの過去や、登場していない場面でのキャラクターの言動などのことをサブテキストといいます。役者はサブテキストを想像することを求められます)
―そうか…。じゃあちょっと聞きたいんだけど、けーごが「愛するもの」って、何だろう?
け なんだろう…。俺は「人」かなあ。
―人?
け そう。劇団でも職場とかでも「もっと自分を大切にしなよ」って言われるんですよ。けど、俺は人を愛したいんだと思うんですよ(笑)愛されたいとか思ったことはないんですよ。愛を注ぎたいタイプなんです。ね、俺はくまこさんを愛したいんですよ。
たまたま居たくまこさん(以下・く) (困惑)
―くまこさんに何を求めてるんだよ。
く いや、愛してもらってもいいけど、私が愛するかどうかはわかんないですよ。
(※くまこさんのインタビューも近日公開予定です!)
―って言われてるけど。
け いや、こういう関係なんで大丈夫ですよ。頑張ります。
―何を頑張るんだよ。
け 結論、俺が愛するものは「人」です。他人。でも、これは今回の公演ではキーポイントなんですよ。『人はなぜ人を慈しみ、愛すると思う?』っていうキャッチーなフレーズが今回の公演では存在するので、その答えを伝えられたらなと思ってます。
―深い話だね。
け 意外と考えてるんですよ。これでも(笑)
―じゃあ最後に、観てくれるお客さんに一言。
け 今回もかなり909の作品の中では挑戦的な作品になってます。どうやって伝えればいいかをみんなが考えながらやってるんで、それを見届けてもらえればと思ってます。今回の作品は今までの比じゃないくらいに考えさせられる作品になってると思うので、正解だと思ってたことが覆される経験をしてほしいですね、観る人には。絶対に後悔はさせません!
いかがだったでしょうか。原山啓吾という役者の新たな一面が垣間見れたかと思います。
これからも役者のインタビューを更新していく予定ですので、皆様お楽しみに。読んで「面白かった!」と思ったら、隣近所に言いまくって下されば幸いです。
「面白くない!」「キモイ!」「誰だ!」「Не е интересно」「Махай се!」と思った方も、許して頂ければと思います。最後の方にブルガリア語で罵倒なさった方も、お許しください。
それでは皆様、今日も明日も、良い一日を。
↓しつこいですが、夏公演の予告です。
TEAM909第4回公演「愛されたいとか言ってる奴は全員死ね」