6月27日 射水市 → 高岡市[雨晴海岸] → 氷見市(22km)
今日は海岸線を北へ走る。目指すは、立山連峰を望む海岸沿いのビューポイント。
富山県の目玉ともいえるこのエリア。
ポスターなどで、一度は目にした事のあるという方も多いはず。
明治・大正期のモダンな雰囲気を残す高岡市内中心部を経由し、
海沿いの道を通って、雨晴海岸へ。
ここには、リゾート地のカフェのような洒落た雰囲気の道の駅「雨晴海岸」(写真下)がある。
しばし車を停め、景色を楽しむことに。
こごは、万葉歌人をはじめ、「はせを(芭蕉)」も歌に詠んだという由緒正しき景勝地。
運が良ければ、この ↓ ような立山連峰の迫り来る絶景が楽しめるという。
まあ、これはさすがに冬景色であろうが、まるで海の上に山が聳えているかのよう。
この風景は、高岡市のマンホールにも、しっかりデザインされている。
海岸線を走る道路の、さらに海沿いにはJR西日本 氷見線。
駐車場に車を停めると、ちょうど車を追い越すように真っ赤な電車が通り過ぎた‼︎
道の駅の目の前にある踏切を渡ると、「義経社」の小さな祠がある。
この岩の下で、義経が雨宿りをしたというのだが……。
しかし、改めて思い返せば、日本は至る所「源氏と平家」ゆかりの地ばかり。
南は沖縄、琉球を統一した舜天王は、源為朝の子とされる伝説や、
奄美大島、沖縄本島勝連半島、石垣島、宮古島市平良には平家の落人伝説があり、
北は北海道、蝦夷地のピラトリ(平取町)に源義経がやって来て、さらに大陸へと渡りチンギスハーンになったというお馴染みの伝説や、
岩手県大船渡市には、平清盛の孫と伝えられる平土佐守宋賽が落ち延びてきたという伝説もある。
南は沖縄、北は北海道まで、源氏と平家の伝説の地は広がりを見せ、その伝説は各地の人々の誇りとなって、こうして御社まで築かれて、大切に守られているのである。
今なお、各地で語り継がれる伝説に、源平人気の程が伺えて興味深い。
一体いつまで、この現象は続くのであろうか。
海岸の砂浜に立ち、西側に能登半島側を望む。
こちら東側は、運が良ければ立山連峰を背景に記念写真が撮れるはずの絶景スポット。
今日は、あいにく山は見えなかったが、透明な水の中に貝やエビや小魚の姿を見つけ、
その、ちょこまかとした可愛らしい動き方に魅了され、小一時間ほど戯れる。
この海岸には、後日改めて訪れようと心に決め、一行は更に西へと進むことに。
海岸沿いはサイクリングコースとなっており、気持ち良さそうにペダルを漕ぐ人々の姿も見られる。
この辺りは、キャンプ場も多い。
30分ほどで、氷見漁港に到着する。
漁港前に、ドライブイン風の建物を発見‼︎
道の駅「氷見」に到着……かと思われたが、これは以前の道の駅。
今は、主にイベント会場として利用されているという。
天井から下がっているのは装飾ではなく、定置網。
他にも、若干、漁師さん達の日常生活がうかがえる展示物がある。
これは「うぐいす徳利」といって、お酒を入れた状態で振ると鶯の鳴き声のような音が聞こえるという代物。
装飾も洒落ていて、売り物であれば我が家の家宝として購入し、持ち帰りたいところであった。
窓の外には氷見漁港。
スタッフの方の伺うと、新しい道の駅は橋を渡った向こう側にあるということなので、向かってみることに。
道の駅「氷見 漁港場外市場ひみ番屋町」は駐車場は広めで、ここもまた温泉が隣接している。
海岸沿いにはアウトドアのレジャー施設が並び、ここからももちろん、あの絶景が望めるという。
しかし、これはあくまでも運次第。
早朝がいいのか、といえばそうでもなく、天候、風向きと条件が整わないとダメらしい。
これは富士山の麓で富士山の絶景を拝めるかどうか、というのと同じ。
今日はダメだったが、明日に希望を繋ぎ、地元の特産品でも頂こうということになる。
ここの道の駅は、空港の中にある土産物店やレストラン街のよう。
比較的お高めで、外国人観光客も多い。
そんなハレの場所だけに、ケの日常生活における食品を購入したいKY夫婦はお呼びでない雰囲気だったが、ありました。ありました。
ハレがケへと変化した、KY夫婦に持って来いの商品が。
それがこちら。箱寿司の三種入り。
価格は、定価の半額 800円‼︎
「今日中にお召し上がりください」ということなので、速攻でいただく。
わくわくしながら、包みを紐解くと、
鯛、鮭、鯖が、きれいに整列している。
今晩は、これをメインに、若干のお酒とおつまみで一杯。
あとは明日、この氷見海岸のビューポイントから、絶景が拝めることを祈るのみである。
夜、道の駅の周囲を散歩すると、ジョギングが楽しめそうな広場もある。近くには温泉もあるので快適に過ごせる道の駅だ。