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いなべ暮らしの保健室

おおた高齢者見守りネットワーク(みま〜も)

2019.07.06 08:42


アキナイ山王亭

先日、おおた高齢者見守りネットワーク(みま~も)の取り組みの視察に伺いました。

まずは、アキナイ山王亭でみま~もの取り組みについて伺いました。このアキナイ山王亭は商店街の空き店舗を活用した場所で、商店街利用者の休憩所としても利用できます。ランチも行っており、20食限定のランチはすぐに完売するとのことです。


みま〜もは「自分ではSOSを上げることのできない人を助けるためにやる」

地域包括支援センターや役場の窓口で相談ができる人は、支援が受けられる人です。しかしそこまで辿り着くことが出来ない住民が地域には多くいらっしゃいます。「相談に行きたいけど、誰に相談に行けばいいのか分からない」そして、このような方を支援するために「みま~も」は取り組んでいます。

地域のコトを知っている人は地域で暮らす人とその暮らしを支える人

病院や、地域包括支援センター、役場の窓口など相談に来られる人の「現在」は分かっても「これまで」が分からないという事例は多くあります。また、地域で困っていてもSOSを上げられない人を把握するには、医療福祉関係者のみでは不可能です。だから、地域に携わるあらゆる人とネットワークを作ることが大切だとおっしゃっていました。

みま〜もステーション

アキナイ山王亭のお店を抜けて裏側には公園(みま~もステーション)が広がります。この公園は、みま~もを支える「みま~もサポーター」が中心となり、作り上げた公園です。かつてこの公園は、路地裏の公園でほとんど利用者のいない公園だったとのこと。今ではその公園は地域住民の交流・健康づくりの拠点となっています。


みま~もファーム

商店街の裏側に広がる「みま~もファーム」。みま~もファームの隣には電車が走っています。少し日常生活から離れることのできる場所。畑をしたことのないスタッフ、高齢者が一生懸命考え、試行錯誤して収穫された野菜は、アキナイ山王亭でランチとして提供されます。そして、みま~もファームには子供たちも関わっています。このみま~もファームを通じて、高齢者は生きがいを得ることができ、子供たちにとっては、食育の場となっている。そんな素敵な場所でした。

リハビリパーク

公園には、リハビリ機器も設置させており、デイサービスの理学療法士が週1回運動指導を実施している。運動指導日以外は、住民が自主的に体操をしに来る。自主的な健康づくりを促す仕掛けが、このみま~もステーションにはたくさんある。

おおもり語らいの駅

研修の最後におおもり語らいの駅に訪れました。

みま~も代表の澤登久雄さんは「支援を必要としている、SOSの声を自ら発することが出来ないでいるのは、高齢者だけではない」とおっしゃっていました。児童虐待など世間で報道されている悲しい事件は、誰かにSOSを発することが出来ない結果、悲惨な出来事が起きるのかもしれません。

おおもり語らいの駅に訪れると、高齢者から子育て世代の若い女性まで利用されていました。多世代が集い交わる場所で、とても素敵な空間でした。そして何よりおもてなしをしてくださるスタッフがとても素敵でした。

お忙しい中、対応してくださいました、澤登さんはじめ、スタッフの皆様ありがとうございました。