123.アマゾンに対抗するには

アマゾンの出現は旧来の書店にとって革命騒ぎの出来事に違いありません。事実、近年、多くの書店が閉店を余儀なくさせられています。2000年に全国で21,495店あった書店が、2017年には12,526店まで減少しています。この脅威に対して果たして対抗策は講じられているのでしょうか。書籍コーナーにコーヒーショップを隣接させたり、本の立ち読み用のコーナーを設置したり、または、購入した新刊書を引き取ったりする施策を実施していますが、いまだ決定打にはなっていません。

個人的には、アマゾンに対する対抗策はアナログ的発想しかないと思います。書店と顧客との間にアナロガ的な関係を築く新しいビジネスモデルを考える以外に道はありません。例えば、ビレッジ・バンガードのように、店員による読書感を手書きＰＯＰに書いて信頼感を生み出す工夫や、書店のオーナーが独自の「おすすめベストセラー」を顧客別に選択して販売する方法はどうでしょうか。サブスクリプションを加味することも考えられます。書店自身も「考えて、考えて、考えて」ください。必ず道は開けるはずです。