信号世界線
2019.07.06 16:16
イギリスの田舎町に住む不思議な少女「リトリート」
彼女に理解を示すものはごく少数だった
それでも彼女はそのことに苦痛を感じてはいなかった
「おじさま!」
彼女には多数の友達がいた
「やぁ、ごきげんようお嬢さん」
彼もまたその一人だ
その風貌はどう見ても歩行者信号機でしかない
「今日も素敵な帽子ね」
にっこり笑う彼女の目には、何がうつっているのだろうか
別れに直面した時、彼らはどうするのだろうか
「君が望めば、形など関係はないのさ」
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