CBDって何??CBDのしくみを理解する
現在いまだに大麻が違法な国では、その医学的メリットを得たい人はCBDを使用する他ありません。
果たして、大麻についての情報が遅れている日本にいて、どの位の人がCBDについて正確に理解できているでしょうか。
今回は、知っておきたい効果や法的位置付け、抽出方法までCBDの知識をお届けします。
体内のカンナビノイドへの作用
大麻には80種類以上のカンナビノイド化合物が含まれています。
最も豊富なのはTHCとCBD。
THC(デルタ-9-テトラヒドロカンナビノール)
»向精神薬
»特徴的なマリファナ「ハイ」に
»痛みや炎症を和らげる
CBD(カンナビジオール)
»非精神活性
»THCの負の精神活性作用を減らす
»大麻の医学的利益の多くに責任がある
»内在性カンナビノイドシステム(ECS) - 体内の身体機能を正常に保つように、精神、感情、反応を管理
このようにカンナビノイドは、体内の受容体と相互作用しさまざまな効果を生み出します。
CBDの治療効果
・5-HT 1Aセロトニン受容体を活性化し、不安、中毒、食欲、睡眠、吐き気、嘔吐といった症状を改善。
・痛み、炎症を緩和するTRPV1受容体に結合する。
・Gタンパク質受容体GPR55をブロック。
これには、骨の再吸収と癌細胞の拡散を減少させる効果があります。
・抗がん作用を生み出し、アルツハイマー病の治療に役立つことが示されている、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)を活性化します。
<<CBDの治療効果がある疾患>>
・てんかん
・喫煙
・にきび
・糖尿病
・線維筋痛症
・PTSD
・統合失調症
・クローン病
・多発性硬化症
・不眠症
CBDは、これらすべての症状に治療効果を与えてくれるカンナビノイド製品なのです。
ヘンプとマリファナの違い
CBDは、Cannabis Sativa L.のヘンプ(産業用)またはマリファナ由来の成分です。
産業用との差はどう定義できるのでしょうか?
麻(ヘンプ)
・織物、食品、紙、建築材料の製造に使用される茎と種子
・竹に似た木質の芯を持つ15〜20フィートの茎に育つ
・THCが0.3%未満で、「ハイ」になるには不十分
・麻由来のCBDの合法性が議論されている国もあります
マリファナ
・医療用、レクリエーション用、または霊的な目的で使用される大麻の花と葉
・低地に広がる5〜5フィートの植物
・10%-14%以上のTHCを含む
・マリファナ由来のCBDがすべての州で合法というわけではない
法的討論 CBDは合法?
日本では、健康食品という扱いとなっており、合法ですが、アメリカの麻薬取締局と法律家は、まだCBDが合法という意見に同意していません。
●2016年12月:DEAは連邦登録簿を更新し、スケジュール1管理物質として「大麻属のあらゆる植物由来のカンナビノイド」を含めると決定。
●これには麻由来のCBD成分も含まれます。
法的処置
●Farm Bill:麻ベースの製品の販売などに使用する工業用大麻農法を一部で合法化
●THCフリーのCBD製品は規制物質法の下で合法です
●法執行機関が個人消費者の使用を妨げる可能性は非常に低くなります。
カンナビノイド抽出の種類
CBD成分を抽出する方法には、いくつか種類があり製品やブランドによって異なります。
抽出方法によっては成分が変わってしまうこともあり、各社こだわっているようです。
●フルスペクトラム - 微量のTHCを含む。大麻植物に含まれるすべてのカンナビノイドを含みます。
●CBD単体 - この場合は植物内の他のカンナビノイドから分離されているため、フルスペクトルと同じ効果が得られない可能性があります。
<<アルコール抽出>>
穀物アルコールなどの溶剤に大麻を浸します。
溶媒が蒸発すると、CBDに富むオイルだけが残るという仕組みです。
<<CO2抽出>>
CO2は、温度と圧力を制御する一連のチャンバーによって作業が行われます。
カンナビノイドは、分離されそれぞれのチャンバーに分けられます。
これには大掛かりで高額な専用装置の導入が必要となり、製品の値段も高価になってきます。
フルスペクトラムを好む方は、アルコール抽出で十分でしょう。
CBDの使用方法
チンキ剤
・舌の下に液滴を置き、舌下で吸収。
カプセル
・毎日のサプリメントとして摂取する
濃縮物
・専用のパイプで蒸気を摂取
軟膏
・ローション、軟膏、またはリップクリームとして肌に使用する
スプレー
・オイルを口にスプレーする
Vapes
・電子タバコ、ペン、または気化器を介して蒸気を吸い込む
食用
・グミやキャンディなどに含まれており、食べる
これでほとんどの摂取方法となりますが、一番即効性があり吸収率が良いのが、肺から直接摂取できる、VAPEなどの気化器で蒸気を吸い込む方法です。
病状や疾患によっても最適な摂取方法は異なりますので、自分にあった方法を見つけてみてくださいね!
どうでしょう?少しはCBDについて知識が深まったでしょうか?