6月16日(日)『筋肉が動く面白さ』
原宿ゴールドジムの3階のケーブルタワーに、縦7cm、横15㎝位の、小さな鏡が貼りついていた。鏡の後ろに、磁石がついていて、鉄製のタワーに貼り付けると言う仕掛けだ。丁度、上腕三頭筋のトレーニング日で、プルダウンしようとしたときに鏡の存在に気が付いた。バーを押し込んだ時に、三頭筋がはっきりと見えて驚いた。コーチに、トレーニングの姿を見るために、鏡を取り付けたのか?と、訊ねたところ、「誰かが、鏡をつけてトレニングしていて、外すのを忘れたようです」と、答が返ってきた。
65歳の誕生日から、筋トレ中心の定年生活を送り、筋トレにのめり込んで、ボディビルの大会にまで出場したが、身体中の脂肪が取れて、脂肪の下に育んできた筋肉が姿を表し、自分の目で、自分の筋肉を確認できるようになると、成長した自分の筋肉の動きを見ながらトレーニングする事が、一種の快感になってきた。これまでは脂肪に隠れて、トレーニングによって筋肉がどういう動きを見せるのか、分らなかったが、スクワットをすれば、大腿四頭筋がくっきりと姿を表し、腰を上下させることで、脚の外側の筋肉が膨らんだり、元に戻ったりすることが、目で確認できるようになった。100キロの重さに、足の筋肉が反応し、ぷるぷると震えているのも確認できる。カールで上腕二頭筋を鍛えると、腕を巻き込むと二頭筋のピークが姿を表し、上腕を走る太い血管がより太くなるのを目で確認できる。筋トレとは、筋肉に刺激を与え、筋肉を動かしているんだと言うことが、素直に視覚でわかる。
筋肉を動かして、目で見る楽しみ。これは減量で、脂肪がなくなった成果であり、筋トレの新たな楽しさの発見でもある。ゴールドジムの壁と言う壁が、鏡でできているのは何故なのか、ようやく疑問が解けた感じがした。