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すずめのおそで ‐ Suzume no Osode -

七夕に甘い練香を。

2019.07.07 08:49

今日は七夕。

この日に降る雨は、織姫と彦星が流した涙の雨ということで、「催涙雨」というしっとりとした名前がついています。

七夕というと、笹に紙で作った飾りや、願い事を書いた短冊を飾って過ごすお祭りというイメージですが、もともとは、「乞巧奠」(きこうでん、きっこうでん)という宮中行事で、手芸や詩歌など、芸事の上達を願うお祭りでした。

「乞巧奠」の歴史は古く、日本では奈良時代にまでさかのぼります。宮中では、庭にお供え物を飾り、一晩中香を焚いて、織姫と彦星の二星の逢瀬に思いを馳せたそうです。(小学館 日本大百科全書)

今晩は、そんな七夕にちなみ、前に作っておいた練香を空薫にしてみました。

香りは、六種の薫物「荷葉」をもとにした、甘くしっとりとした香り。1人静かな星祭りとして、二星に思いを馳せてみたいと思います。