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「宇田川源流 日本万歳!」 墓ですら世界遺産になってしまう日本の歴史の深さ

2019.07.07 22:00

「宇田川源流 日本万歳!」 墓ですら世界遺産になってしまう日本の歴史の深さ

 月曜日は、日本のどんなことでも日本のすばらしさとして紹介してしまう「日本万歳」である。

今回も日本をほめようと思う。

まあ今週と来週は完全に参議院選挙なので、なかなかその内容に関して好き勝手に書けないし政治のことを書くのも面倒な部分がある。選挙に関しては、有料メルマガ「宇田川敬介の日本の裏側の見えない世界の話」(https://www.mag2.com/m/0001647155.html)で書いているので、そちらに譲ることにする。今までは一週間まるまる参議院選挙などの争点を書いていたが、しかし、その参議院選挙の争点もすべてメルマガに譲っているので、興味おある人はそちらを読んでいただければありがたい。ちなみに、有料でありつき400円であるが、初月は無料なので、今月参議院選挙の争点だけを読むのは、無料ということになるので、よろしくお願いしたい。

さて、選挙制度でこれだけ燃えられるのも、日本のすばらしさだ。何しろ「天皇制反対」とか「NHKは国民の敵」とか、「安倍政治を許さない」などといっていても、日本では「言論の自由」「思想の自由」とやらで処罰されないのであるから、なんと素晴らしい国家なのであろうか。やはり日本は皇紀2700年になろうとしている期間の歴史を保有していることから、日本国民の一部がそのように主張しても「国体を壊すようなことにはならない」ということをよく知っているのではないか。その日本国民の歴史と伝統の感覚、そして、日本のすばらしさを日本人自身が、言葉にできなくても魂の中に刻み込まれていることこそ、素晴らしいということではないのか。

では「その日本の素晴らしい魂」はどこに行くのであろうか。

百舌鳥・古市古墳群を世界遺産登録 ユネスコ 自然遺産含め23件目

 アゼルバイジャンで開催中の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は6日、日本が推薦していた「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)を世界文化遺産に登録することを決めた。日本の世界文化遺産の登録は7年連続で19件目。世界自然遺産も含めた世界遺産は23件目となる。

 古墳群は、古墳時代の最盛期(4世紀後半~5世紀後半)に、当時の政治や文化の中心地の一つだった大阪府南部地域に築かれたもので、墳形も規模も多様なのが特徴だ。

 構成資産は、墳墓としては世界最大級の全長486メートルを誇る前方後円墳の大山(だいせん)古墳(仁徳天皇陵)など百舌鳥地域(堺市)の23基▽全長425メートルの誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳(応神天皇陵)など古市地域(羽曳野市、藤井寺市)の26基の計49基。

 古墳群は大陸と結ぶ航路の発着地だった大阪湾に接する平野上に築造されており、内外に王権の強大さを誇示する狙いもあったとみられる。

 49基のうち29基は歴代の天皇や皇后らの墓として宮内庁が管理する「陵墓」で、一般人の立ち入りが禁じられ、学術的な調査も制限されている。政府の推薦書で、大山古墳は「仁徳天皇陵古墳」、誉田御廟山古墳は「応神天皇陵古墳」などとなっているが、被葬者が学術的に確定していないとして、考古学や歴史学の専門家からは、地名に基づく名称で呼ぶべきだという指摘もある。

 古墳群を巡っては、世界遺産の登録の可否を事前に審査するユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)が今年5月、「傑出した古墳時代の埋葬の伝統と社会政治的構造を証明し、普遍的な価値がある」として「登録が適当」と勧告した。

 来年は、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島県、沖縄県)の登録の可否が審査される予定。【水戸健一】

  ◇百舌鳥・古市古墳群

 堺市の百舌鳥古墳群と、大阪府羽曳野市、同府藤井寺市の古市古墳群で構成される。4世紀後半~6世紀前半に造られた前方後円墳や円墳、方墳など大小さまざまな古墳89基が現存する。世界文化遺産候補の構成資産としては、5世紀後半までの保存状態の良い49基が選ばれた。

 ◇世界遺産

 1972年の国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会で採択された世界遺産条約に基づき、普遍的な価値がある遺跡や歴史的建造物、自然環境を人類全体の財産として保護する制度。2018年7月時点で文化遺産845件、自然遺産209件、複合遺産38件の計1092件が登録されている。

毎日新聞2019年07月06日17時36分

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20190706k0000m040180000c

 ユネスコという世界機関の中で、日本は23もの世界遺産や自然遺産を持っている。富士山や知床半島など、日本人であってもそのすばらしさを誇らしく思うところが多い。

しかし、今回世界遺産になったのは、「百舌鳥古墳群」である。

ちなみに、世界で、墓が世界遺産になった例は少なくない。

アウグストゥス廟や百済考古遺跡、秦始皇帝陵及び兵馬俑坑、タージ・マハル、などかなりの数になっている

実際に、墓というのは、当時の時代がそのままパッケージになって残されているということがあり、また「神聖でありながらけがれた場所」であるから、一部の盗掘をする盗賊以外あまり多くの人が新規の開発をしようとは思わない。それでも、日本では古墳の上に城を作ってしまったり、あるいは、古墳そのものが観光名所になってしまったりしてしまう。

しかし、その時代を感じることができるなどを考えれば、確かに素晴らしい「歴史的価値のある場所」である。しかし、日本ではあまりそのことを貴重に考えていない。なぜならば、日本は長い歴史がある。その長い歴史というのはそのまま、統一の価値観が内外に維持されているということを意味しているのである。同時にそのことが他の王朝を作ったり、あるいは、そのほかの王朝に占領されたりしたことがないということを意味しており、それは国内の政治や国内の価値観が安定していたということになるのである。まさに、そのことは、古墳などの「重要性」がずっと変わらない価値があり、そしてその歴史を守ることが一つの大きな価値観になっているということを意味しているのである。

単純に「墓が古いから貴重」というのではない。「古いだけ」ではなく「その古いものが長い時間守られてきた」ということが重要であり、その守られてきたということが「国民が主体的にその価値観を維持してきた」ということを意味している。

現在も日本の天皇や歴史や伝統に対する「重要視する価値観」は非常に大きくあり、あまり気にしなくても「正月には初詣に行く」というように、伝統が習慣になってそのまま存在していることになるのである。

つまり、古い伝統や歴史が残っているということは、それだけ、日本国内における「庶民の暮らしが、おおむね安定していて、多くの国民がそれで生活をできた」ということを意味しているのであり、政治のすばらしさや、庶民の生活の豊かさを示しているのである。

歴史的に、小さな不満はあっても、大きな、王朝をひっくり返してしまうほどの不満はない。それが日本の歴史なのであり、その歴史を世界は評価しているということなのではないだろうか。