14. ペリー提督来航記念碑
2019.07.08 12:31
1854(安政元)年、函館が開港する契機となる米国のペリー提督率いる黒船5隻が函館に来航。その150周年を記念し、2002年、基坂沿いの元町公園下にペリーの立像が設置されました。
元町公園下の坂は「基坂」。夏はツツジが華やかで美しいです。
基坂の由来は、昔坂周辺にたくさんのお役所などがあったことから「基盤となる場所」の意味を込めて呼ばれるようになったことになっています。
基坂を上りきると、「元町公園」、「旧函館区公会堂」が見えます。
※旧函館区公会堂は平成30(2018)年10月1日~平成33(2021)年4月頃(予定)まで改修工事中のためご覧になることができません。
元町公園は、函館が「はこだて」と呼ばれるようになった由来の場所であると言われています。
その始まりは室町時代に遡り、後に松前藩の初代藩主となる武田信広とともに、津軽からやって来た河野政通が、現在の元町公園とペリー提督来航記念碑のある広場付近に、箱型の館を築いたことから、「箱館」の名がついたそうです。
江戸時代には箱館奉行所が開かれ、その後も北海道函館支庁庁舎(現在は元町観光案内所と。北海道指定有形文化財)等が築かれるといったように、函館の発祥の地となっています。
公園内には、私財をなげうって函館の都市形成に貢献した「四天王」の像が。
今井市右衛門、平田文右衛門、渡辺熊四郎、平塚時蔵の像があります。
旧開拓使函館支庁書籍庫(北海道指定有形文化財)のレンガには、明治の製造年の刻印が残されています。壁面によってはレンガの組み方が違っていることも一緒に探してみてください。